1974年にデビュー以来、コンパクトFF車のベンチマークであり続けるフォルクスワーゲン ゴルフ。日本でも間もなく8代目となる新型が発表されるが、その前に初代から現行型までのゴルフを振り返ってみたい。今回は、日本デビューが待たれる8代目の新型ゴルフについて語ろう。

EVのID.3はポスト ゴルフとなるのだろうか?

画像: 今までのゴルフから大きく変わった、ゴルフ8のインパネまわり。液晶画面が横に並び、夜間にはアンビエントライトが演出。

今までのゴルフから大きく変わった、ゴルフ8のインパネまわり。液晶画面が横に並び、夜間にはアンビエントライトが演出。

フォルクスワーゲンからはゴルフ8とときをほぼ同じくして、EVのID.3が登場している。ID.シリーズは鳴り物入りで立ち上げられたEV専用のいわば新ブランドであり、とくにゴルフとほとんど車体サイズも同じID.3は、近い将来ゴルフに置き換わるという見方がされてもおかしくない。ただ、フォルクスワーゲンとしては、ゴルフは今後も変わらずゴルフであり続けると考えているように見受けられる。

スモールカーのup!が2011年に登場したとき、フォルクスワーゲン自身もビートルの再来などと言っていたが、その後10年たってもそういう感じにはなっていない。電動化の波はヨーロッパを席巻しており、今にもEVに置きかわりそうなニュースが日々流れているが、実際にはそう簡単にいくというものでもない。場合によってはゴルフをそのまま電動化の柱に持って来ることもできる。現状では、ピュアEVはID.3で、ハイブリッドはゴルフが担うことになりそうだ。

画像: ID.シリーズと並ぶゴルフ8。左のID.3は右のゴルフ8とほぼ同じ大きさ。ただEVのほうがノーズが短く、車高が少し高めになる。中央はコンセプトカーのID.スペース ビジョン。

ID.シリーズと並ぶゴルフ8。左のID.3は右のゴルフ8とほぼ同じ大きさ。ただEVのほうがノーズが短く、車高が少し高めになる。中央はコンセプトカーのID.スペース ビジョン。

新型ゴルフ8は、今まで同様に先代ゴルフ7の正常進化型という雰囲気で、ボディの主要寸法もほとんど変わっていない。それはMQBプラットフォームを改良しつつも引続き採用していることもあるだろうが、変える必要性もほとんどないわけなのだろう。また、上記のとおり電動化の変革の波が押し寄せているので、(ID.よりは)「守旧派」の設計のゴルフとしては、ここはひとつ様子見していると思えなくもない。

実際のところ、電動化はゴルフ8の注目点のひとつであり、ハイブリッド系モデルが増えている。もっともヨーロッパでは、ガソリンやディーゼルなどの非ハイブリッドモデルも変わらずにある。ただ日本市場ではさしあたって全車ハイブリッドが導入される予定で、「ゴルフの電動化」が話題になりそうである。

このほか注目点としては、コクピットの操作系をはじめとするデジタル化、先進安全装備のさらなる進化、そして伝統のゴルフ スタイルを継承しながらもかなり新しくなった外観デザインなどがあり、GTIやRなどの高性能モデルもすでに世に出ている。それらについては最終回となる次回で見ていきたい。(文:武田 隆)

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