ボクサー4エンジンは2.4Lに。ボディサイズはほぼ変わらず
その登場が待望視されていた、トヨタ 86とスバル BRZの新型が、ついにお披露目された。BRZの北米仕様は2020年11月に発表されていたが、日本仕様は今回が初公開。また、86はGR86へ名称変更された。
GR86/BRZの特徴であるロングノーズのファストバックスタイルはそのままで、従来型と外寸はほぼ同じ。ただ全長は25mm長く、全幅は同じ、全高は10mm低く、ホイールベースは5mm長い(新型は開発目標値での比較)と、若干の変更はある。GR86とBRZでは、フロントまわりのデザインがかなり異なっている。
インテリアは水平基調のインパネや低くレイアウトされたメーターバイザーで広い視界を確保している。メーターには7インチのTFTディスプレイを採用し、高いホールド性とフィット感をもたらすスポーツシートも備わっている。
搭載されるエンジンはスバルが新開発した2.4Lの水平対向4気筒 DOHCで、トヨタの直噴/ポート技術のD4-Sも採用して、最高出力235psと最大トルク250Nmを発生。注目は最大トルクの発生回転域で、従来モデルで「6400−6800rpm」だったものが、新型でおよそ3000rpmも引き下げられて「3700rpm」となっているのだ。走りにどう影響するのか楽しみな部分である。トランスミッションは6速MTと6速ATが用意され、駆動方式はもちろんFRだ。
従来型と同様にプラットフォームはスバルが主に新開発したもの。だがベースは共有しながら、それぞれの個性を引き延ばした「異なる走りの味」を持たせることに注力したという。このセッティングの違いは従来モデルでも見られたが、その差はさらに明確になったと言われている。
前述のとおり、日本での発売時期はBRZが2021年の夏、GR86は秋ごろと発表されている。両車の詳細に関しては、新たな情報が入り次第Webモーターマガジンでも紹介していく予定だ。
トヨタ GR86/スバル BRZ 主要諸元(プロトタイプの開発目標値)
●全長×全幅×全高:4265×1775×1280mm
(ルーフアンテナを含めると全高は1310mm)
●ホイールベース:2575mm
●車両重量:1270kg(6速MT仕様)
●エンジン:水平対向4気筒 DOHC
●総排気量:2387cc
●最高出力:173kW(235ps)/7000rpm
●最大トルク:250Nm(25.5kgm)/3700rpm
●トランスミッション:6速ATまたは6速MT
●駆動方式:FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・50L
●WLTCモード燃費:未発表
●タイヤサイズ:215/40R18
●車両価格:未発表