ロードスターに乗り続けているからこそ、ユーザーの気持ちに寄り添える
ロードスターを得意としているショップは、個性的で独特の雰囲気ができあがっているもの。 ユーノスターも同様で、「ここならちゃんと面倒みてもらえそう」という気にさせてくれる、心強さを感じられるのだ。
代表の高松忠史さんの押しが強いとか、そういう意味ではない。ロードスター愛を感じるからだ。
「30年ずっとロードスターに乗ってますからね(笑)。ここにショップを構えて5年になりますが、それまでは輸入車系のショップでメカニックをしていました。そこの一角でユーノスター部門を展開していたんです。独立する際にはロードスターでいこうという気持ちでいました」
自動車整備歴40年の実績に加え、国家一級自動車整備士、自動車検査員を取得する豊富な知識で、ショップを立ち上げた。
初代ロードスターのデビュー当時に高松さんがひと目惚れして以来、ずっとNAを乗り継いできた。今はM2 1028を所有しているという。
「商売上の付き合いがあった、浜松のアイスタイリングさんがわざわざ来店してくださいまして。それ以来、関東圏のお客様をご紹介いただいたり、お付き合いが続いてます。
いろんなお客様がいらっしゃって、47万kmも走行しているのにエンジンのオーバーホールはなし。ブッシュの交換履歴のない車両には驚きました。なのでブッシュを初期化した際には、えらく喜ばれました」
自分のことのように、うれしそうに語る高松代表。お客さんが喜んでくれることを目指す、お店にとって当たり前のことができていない世の中だから、ここを選んだお客さんの口こみで評判が広がっていくのだ。
お客さん同士で話が盛り上がるのも、アットホームな雰囲気のおかげ
取材をしていると、シャストホワイトのNAに乗った女性が来店。エンジンオイルの交換作業とのこと。せっかくなので、お話を伺ってみることに。
「このNAは、仲間たちがオススメしてくれた群馬県の石井自動車で購入しました。ATで走行距離も少なかったのですが、どうしてもMTにしたくて換装してもらいました。
メンテナンスのたびに群馬まで行くのはちょっとしんどいと思って、近くだし一度行ってみようと思って、ユーノスターを訪ねて早3年。先日なんて、バッテリーが上がっちゃって困っていたら、駆けつけてくれました。何かあったら、ドクター高松に頼もうと決めました(笑)」と話す新井ハルミさん。
NDのコンプレッサーを流用したエアコンリフレッシュもしており、取材時はかなり暑かったが快適ドライブでご来店。見た目だけでなく、楽しく走れる仕様にしっかりできあがっている。こんな話で盛り上がっていると、アールヴァンレッドのNAも登場。都区内から来店という松崎美奈さん。
「NAばっかり6台か、7台乗り継いでいます。初めてのNAをアイスタイリングで購入して、このユーノスターを紹介してもらったんです。
一時期はクルマをしばらく休もうと思っていたんですが、うっかりホームページを見てしまって、結局続いているという(笑)」
それぞれの愛車を眺めながらの女子トークが止まらない。そこにロードスターBROS.編集長も加わってしまってい・・・。
その様子をニコニコしながら伺いつつ、時折コメントを入れる高松さん。この雰囲気が実にいい。ふらっと立ち寄りたくなるのもわかるというもの。
最後に高松さんが、「少しでも長く楽しんでいただけるよう、一助になれるようやっていきたいと思います」と話した言葉が、すべてを物語っているようだ。