2021年11月27日、アウディ ジャパンはフルモデルチェンジが行われた「A3シリーズ」のハイパフォーマンスモデル「RS3スポーツバック」と「RS3セダン」を2022年4月下旬に発売すると発表。これに先立ち、50台限定の「RS3スポーツバック ファーストエディション」のオンライン限定予約が同日より開始された。

ニューウェポン「RSトルクスプリッター」を装備

「RS」はアウディにとって特別な記号だ。秀逸なスポーツ性能を有するマシンに与えられ、その開発はR8やRS6などのハイエンドスポーツモデルをはじめ、数々のレーシングマシンを手がけるアウディスポーツ社が担う。

今回、4年ぶりのフルモデルチェンジで3世代目となった「RS3スポーツバック」と2世代目となった「RS3セダン」も、もちろん例外でない。そして、プレミアムコンパクト「A3シリーズ」をベースに誕生した新型ハイパフォーマンスモデルは、これまでにない先端のテクノロジーを有している。

それが、アウディ初採用のクワトロシステムに組み込まれる「RSトルクスプリッター」だ。リアアクスルに配され、左右のリアホイール間で駆動トルクの可変配分を行い、電子制御式の湿式多板クラッチを備えた各ドライブシャフトで、走行状態に応じてコーナー外側の後輪のトルクを増加させる。

これにより、コーナリング中はリアの外輪により多くのトルクを配分することでアンダーステアを解消する効果が生み出される。一方、直進時にリアの左右ホイールへ均等にトルクの配分を行う。巡航中はリアのふたつのクラッチを開放することでフロントアクスルのみにトルクを伝え、燃料消費の低減にも寄与する。

RSトルクスプリッターの装備とともに、独自のドライブモード「アウディ ドライブセレクト」にも変更が加えられた。従来のコンフォート、オート、ダイナミック、インディビジュアル、エフィシェンシーの各モードに加え、リアアクスルに配分されるトルクをリア外輪に100%配分してドリフトを容易にする「RSトルクリア」、そしてセミスリックタイヤへの対応とサーキット走行に適した「RS パフォーマンス」も追加されている。

これらのモードは、RSトルクスプリッターがアンダーステアおよびオーバーステアを最小限に抑制する特性となり、狙った走行ラインを外すことなく、ダイナミックでスポーティな走りを実現できるという。ちなみに、0→100km/h の加速タイムはわずか3.8秒。車両開発のメイン舞台となったニュルブルクリンク北コースのラップレコードは、コンパクトクラス最速の7分40秒748を記録している。(2021年9月11日現在)

画像: アウディRS3スポーツバック。フルモデルチェンジで3世代目へと進化。高まる「RSトルクスプリッター」効果への期待。

アウディRS3スポーツバック。フルモデルチェンジで3世代目へと進化。高まる「RSトルクスプリッター」効果への期待。

エンジンは、9年連続で「インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー」部門賞を受賞している唯一無二の存在、オールアルミ製2.5L 直5ターボを搭載。最高出力は従来と同じ400psながら、最大トルクは20Nmアップの500Nmとしている。組み合わされるトランスミッションは7速DCT(Sトロニック)。

足まわりは、RS3専用に新開発されたショックアブソーバーとバルブシステムを装着した「RSスポーツサスペンション」を標準で装備される。このバルブシステムにより、ショックアブソーバーは、伸び側/縮み側ともに従来モデル以上の好レスポンスを示してくれるという。

さらに、オプションで「RSダンピングコントロールサスペンション」が用意される。このシステムは、運転状況やアウディドライブセレクトで選択されたモードに合わせて、4つのショックアブソーバーを連続的かつ個別に調整する。これまで以上に幅広い可変幅を持っており、快適性とスポーツ性を高レベルでバランスさせてくれそうだ。

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