6代目ゴルフ GTI「歴代ゴルフGTI初のカブリオレも登場」
2009年には6代目ゴルフGTIが登場。5代目で復活した「GTIらしさ」がさらに煮詰められてのデビューとなった。
新世代エンジンとなった2L 直列4気筒直噴ガソリンターボ「2.0TSI」は210psを発生。最高速度は240km/hになったが、低い回転域から最大トルクを発揮するため、街乗りでも力強く扱いやすい特性を持っていた。また、10・15モード燃費は13.0km/Lと、実用性の高いパワーユニットでもあった。
ただ、最大トルクが280Nmに達したことから、トラクション獲得のためにシャシ開発にこれまで以上に積極的で、歴代初となる電子制御式ディファレンシャルロック機構XDSも大きな注目を集めた。
日本市場には投入されなかったが、2011年にはゴルフGTIとして初めてカブリオレ仕様も設定された。
大きくなるばかりのパワー、年々要求が高くなる環境性能に対応しながら、GTIらしい走りを失うことなく、まだまだその魅力を引き上げることができることを証明したモデルだった。
●6代目ゴルフ GTI
エンジン:直列4気筒ターボ
エンジン排気量:1984cc
最高出力:211-235ps
最高速:238-247km/h
7代目ゴルフ GTI「ニュルブルクリンクでFF市販モデルの記録を更新」
7代目ゴルフ GTIは初めて、2タイプの出力を設定して2013年に登場。ベーシック仕様は220ps、高性能仕様のGTI パフォーマンスは230psを発生した。
ベースのゴルフはこの7代目からフォルクスワーゲンの新しいモジュラーシステム「MQB」を採用しており、ゴルフGTIもこれにより車両重量を最大約42kg削減。マニュアルトランスミッションを積んだ230ps仕様は、GTIとして初めて最高速250km/hを達成した。
また、2015年11月にはオーバーブースト機能により最高出力290psを実現するゴルフ GTI クラブスポーツが登場。翌2016年には310psを誇るゴルフ GTI クラブスポーツSをラインナップに加え、そのモデルでニュルブルクリンク北コースを7分49秒21で走り、市販FF車の記録を更新した。
7代目ゴルフ GTIは、最新の安全装備や先進技術を搭載することによって、高いパフォーマンスをより安全に楽しめるクルマに仕上がっていた。
日本市場には2013年にベーシックな200ps仕様が上陸、230ps仕様のゴルフGTIパフォーマンスは翌2014年にゴルフ誕生40周年記念モデルとして登場している。
●7代目ゴルフ GTI
エンジン:直列4気筒ターボ
エンジン排気量:1984cc
最高出力:220-310ps
最高速:265km/h
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8代目ゴルフ GTI「ゴルフ GTIの歴史と伝統は、新章へ」
そして2020年、ゴルフGTIは8代目に生まれ変わった。最新世代の2.0TSIエンジンは最高出力245psに達し、そのハイパワーをコントロールして高次元なドライビングプレジャーを提供するビークルダイナミクスマネージャーが装備されて、ゴルフGTIはまた新たな境地に突入した。
その8代目ゴルフ GTIは、2021年12月、ついに日本に上陸。ゴルフ GTIの歴史はまだまだ続いていく。
●8代目ゴルフ GTI
エンジン:直列4気筒ターボ
エンジン排気量:1984cc
最高出力:245ps
最高速:250km/h