先進技術を各所に積極的に採用
レクサス初のBEVはUXとなったが、PHEVはNXから導入された。今回、NXのフルモデルチェンジを機にバリエーションに加わったのである。
そもそもレクサスは2025年までに10モデル以上のBEV、PHEV、HEVなどの電動車を含む約20車種の新型車や改良モデルを投入すると公表している。NXは、そうした次世代レクサスの第1弾モデルという位置付けだ。NXの魅力を深める改良に加え、今後のレクサスの中心となる技術などが採用されているのが特徴だ。
新型NXのサイズは、全長4660mm(+20mm)、全幅1865mm(+20mm)、全高1660mm(+15mm)、ホイールベース2690mm(+30mm)に拡大されている。これによりダイナミックかつインパクトがあるスタイルとなった。
デザイン面で目を引くのは、ひと目でレクサスだとわかるスピンドルグリルである。従来よりも垂直に立て、メッキ枠が廃止され、グリルパターンは立体感ある縦型U字型ブロックとなり、下部にはスリット状の開口部が採用されている。リア部分では、「L」マークがなくなり、「LEXUS」のロゴが入れられている。これも新しいレクサス流となる。
積極的に新しい技術、機能が採用されているのも特徴である。たとえば、ドアのアンラッチを電子制御で行う「e-ラッチシステム」、ブラインドスポットモニターを組み合わせドアを開く時に起こる事故防止に貢献する「安心降車アシスト(ドアオープン制御付)」(世界初)、スマホとの連携も強化され、ドアのロック/アンロックやエンジンスタートなどの車両操作ができる「デジタルキー」、車外から遠隔操作を可能(レクサス初)とし駐車を支援する「レクサスチームメイトアドバンストパーク」などが採用されている。
さらに電動化車のメリットを活かし「非常時給電システム」や「AC外部給電システム」の機能で、合計1500W以内ならクルマから外部への給電も可能である。