「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、アウディ A6(4代目)だ。

進化したクワトロシステムで、4WDでもグイグイと曲がる!

画像: アウディらしく上質で豪華なインテリア。カーナビやオーディオなどを統合制御するMMIは標準装備で、手書きや音声でも入力できる。

アウディらしく上質で豪華なインテリア。カーナビやオーディオなどを統合制御するMMIは標準装備で、手書きや音声でも入力できる。

さらに、いちばん進化したなと感じられたのは、RSから採用されたクラウンギア式のクワトロシステムだ。トルク配分がよりバリアブルになり、本体が小さく2kgほど軽くなったのが特徴なのだが、結果としてグイグイ曲がるAWDになっている。気持ちいいくらい曲がってくれるので、A6のスポーティな性格をなおさら強調してくれる。

そんなアグレッシブな走りを楽しむ気持ちを後押ししてくれるのが、アウディ ドライブセレクトだ。エンジンのスロットル特性、変速プログラム、ステアフィール、そしてセーフティシステムにいたるまで統合制御するシステムなのだが、「ダイナミック」をセレクトすると、かなりガツンとしたフィーリングになる。 逆に「コンフォート」はかなりソフトライドなので、個人的には「オート」にしておくのが問題なくベストと感じられた。

今回は2.8L のNAを中心に試乗したが、3L スーパーチャージャーの話も少々しておこう。2.8L NAの204psに対して300psもあり、ムチャクチャ速いのだが、それでもアウディらしくエレガントさを漂わせているのに感動した。Sトロニックは大トルクに対応するのが少々キツそうだったが、ギクシャク感のない動きや静粛性の高い室内が、そう感じさせるのかもしれない。

前身のアウディ 100から数えれば7代目にあたる、4代目のA6は、全体的に「A6.5」くらいに進化したと感じさせてくれた。

画像: スーパーチャージドV6を搭載した3.0 TFSIクワトロは、走りも装備も、よりエクスクルーシブだ。車両価格は、835万円。

スーパーチャージドV6を搭載した3.0 TFSIクワトロは、走りも装備も、よりエクスクルーシブだ。車両価格は、835万円。

■アウディ A6 2.8FSI クワトロ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4930×1875×1465mm
●ホイールベース:2910mm
●車両重量:1790kg
●エンジン:V6 DOHC
●総排気量:2772cc
●最高出力:150kW(204ps)/5250-6500rpm
●最大トルク:280Nm(28.6kgm)/3000-5000rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・65L
●10・15モード燃費:11.0km/L
●タイヤサイズ:245/45R18
●車両価格(税込):610万円

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