2021年度の国内PHEV販売台数で第1位と第2位を獲得した三菱アウトランダー PHEVとエクリプス クロス PHEV。この好調な理由はどこにあるのだろうか。それを確認するため、2台を同時に連れ出した。

3列シートをラインナップしたアウトランダー PHEV

一方、2021年に登場した現行モデルのアウトランダー PHEVには刷新された最新のシステムが搭載された。さらに商品性におけるポイントは、従来型では選べなかった、3列シート7人乗り仕様がラインナップの主体になったことだ。

画像: アウトランダーはミドルサイズSUVのPHEVモデルでは数少ない7人乗りの3列シートを備える

アウトランダーはミドルサイズSUVのPHEVモデルでは数少ない7人乗りの3列シートを備える

初代に比べてボディサイズはだいぶ大きくなったように見えるが、実は思ったほど違わず、全長の差は165mmとそれほどかけ離れているわけではない。大きく見えるのは、それだけアウトランダー PHEVには高級SUVとしての風格があるからだろう。

かたやエクリプスクロス PHEVは クーペライクでスタイリッシュだ。キックアップしたサイドビューにより前進感もある。ふくよかなフォルムのアウトランダーに対して、エクリプスクロスは 各部を尖らせていて見た目の印象はだいぶ異なるが、フロントマスクのデザインは力強さと安心感のある「ダイナミック シールド」コンセプトでインパクトがあるのはどちらも共通している。

インテリアの雰囲気はかなり上質なもので、車内が広々としていて高級感があり、目線が高いアウトランダー PHEVは、シートも見るからに上質なものが与えられている。インフォテインメント系も新しい。

一方のエクリプスクロスPHEVは若々しくスポーティな雰囲気がある。ただし、十分に確保された後席の居住性や広い荷室などを見るにつけ、クーペしすぎていなくて、SUVとしての実用性を損なわないようにしているあたりも三菱の良心を感じる。そんな2台の魅力をあらためて探ってみた。

初めて初代アウトランダー PHEVに乗ったときに、静かで滑らかで力強い走りに感銘を受けたのが印象的だったと書いたが、エクリプスクロスはその改良版であり、1stジェネレーションの最終進化形なのだから、悪いはずがない。

画像: アウトランダー PHEVは20kWhの駆動用バッテリーを搭載し、EVのみで87km(Mグレード・WLTCモード)もの走行を可能にし、通常の街乗りではEVのみで走ることができる。

アウトランダー PHEVは20kWhの駆動用バッテリーを搭載し、EVのみで87km(Mグレード・WLTCモード)もの走行を可能にし、通常の街乗りではEVのみで走ることができる。

2台を比べるとアウトランダー PHEVのほうが動力性能は高く、EV走行距離も長く、ドライブモードに力強い走行が可能なパワーモードもある。低~中速域のトルクの厚みや、上での伸び感が違って、車両重量が160kg重くても、新しいシステムのポテンシャルはかなりのものだ。足のつま先の動きで緻密に加減速をコントロールできる繊細さも併せ持っている。そのあたりはやはり新しいシステムに軍配が上がるが、エクリプスクロス PHEVも十分な実力を身につけていることには違いない。

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