2022年11月16日にワールドプレミアが行われたトヨタ新型「プリウス」。12月14日に公開された北米仕様のより詳細な情報をベースに、多彩なボディカラーが揃ったロケ画像とともに、その魅力のディテールに迫ってみることにした。

大幅にパワーアップが図られたパワートレーン

「ハイブリッド リボーン」をキャッチフレーズに、2022年11月16日に世界に向け公開されたトヨタ新型「プリウス」。今回のフルモデルチェンジで、5世代目となるが、国内外に多くのユーザーを擁するモデルだけにその関心は高い。

画像: FF、AWDともに0→60マイル/h加速は7秒前半を実現。俊敏な走りが楽しめそうだ。ボディカラーは「リザボイアブルー」。

FF、AWDともに0→60マイル/h加速は7秒前半を実現。俊敏な走りが楽しめそうだ。ボディカラーは「リザボイアブルー」。

日本向けモデルの続報は今のところお預け状態だが、北米では12月14日に市販される仕様の詳細が明らかになった。ちなみに、リリースのタイトルは「A Stunner is Born」・・・「絶世の美女降臨」あるいは「驚愕の絶品誕生」といったニュアンスだろうか。

そこで今回はそのデータをベースに、新型「プリウス」の魅力のポイントに迫ってみようと思う。

まず注目したいのが、パワートレーンの進化だろう。新世代のハイブリッドシステムにはより排気量が大きい2Lガソリンエンジン(先代は1.8Lのみ)との組み合わせが設定された。

駆動方式はE-Four(電気式4WD)とFFを選択できる。最高出力はE-Fourが196hpでFFが194hp、ともに、先代比約60%のパワーアップが図られている。

最大トルクも約16%向上している。とくにAWDモデルではリアモーターのトルクが50%アップ、最高出力は従来の7hpから40hpまで高められた。同時に経済性も高められており、FFベースグレードの燃費はプリウス史上最高燃費を実現しているという。

アンダーステアを制して安定したコーナリングを実現

実際のパフォーマンスの伸びしろも大きい。公表された0→60マイル/h(およそ97km/h)加速は、FFモデルで従来型の9.8秒から7.2秒に短縮された。AWDでは7秒ジャストと、下手なスポーツカーも顔負けの速さだ。

画像: 現行型と比べると、リアまわりの造作はシンプル。それがかえって先進的な雰囲気を生んでいる。

現行型と比べると、リアまわりの造作はシンプル。それがかえって先進的な雰囲気を生んでいる。

ドライブモードは「ノーマル」「エコ」「スポーツ」の3つが用意される。「ノーマル」はエンジンとモーターによる効率のよい走り、「エコ」はアクセルペダルの作動を抑えめにした経済的走り、「スポーツ」はダイナミックな走りとなる。

さらに注目したいのが、E-Fourの革新だ。これまでも、通常走行で不満を感じる人は少なかったかもしれないが、このたびトラクション制御の改良が行われ、スタート時や滑りやすい路面、コーナリングなどでの安定した走りがこれまで以上に精密にコントロールされるようになった。無駄なトラクションを減らすことで、ガソリン消費の節約にもつながるという。

ちなみに、新型「プリウス」にはPHEV(プラグインハイブリッド)もラインナップされるが、今回のアナウンスでは言及されていない。

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