アストンマーティン初のミッドエンジン ハイブリッド スーパーカー「ヴァルハラ（VALHALLA）」。生産開始は2023年後半の予定だが、現段階のプロトタイプでディテールを紹介しよう。
V8ツインターボ＋3モーターで1000ps以上を発生
アストンマーティンとレッドブル アドバンス テクノロジーとのコラボレーションで生まれたハイパースポーツカーは、第1弾が「ヴァルキリー」、第2弾がサーキット専用モデルの「ヴァルキリー AMR」、そして第3弾がこの「ヴァルハラ」となる。
2019年に最初のプロトタイプ（モックアップ）を、2021年には市販モデルの外観を発表し、今回はそのインテリアも公開された。ただし、このクルマもモックアップで、パワートレーンなどは搭載されていない。そのパワートレーンは、800psオーバーを発生する4LのV8ツインターボに3基のモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドとなる予定で、システムトータルの最高出力は1012ps。目標値だが、0→62mph（約100km／h）加速は2.5秒、最高速度は217mph（約347km／h）に達するという。
F1テクノロジーからフィードバックされたボディデザインは、エアロダイナミクスを重視しながらもアストンマーティンらしい美しいスタイリングが特徴的だ。乾燥重量目標は1550kg未満。ディヘドラルドアを開けると、フルカーボンファイバー（CFRP）製のタブによるコクピットもF1からヒントを得たというデザインで、ペダルの位置はヒップポイントより高い位置にある。
限定999台がハンドビルドで生産されるヴァルハラ、想定の車両価格は60万ポンド（現在のレートで約1億円）といわれている。ちなみに、その車名は古代北欧神話に由来しており、「戦士の楽園」を意味している。
