コロナ禍が落ち着いて行楽地へ人がドッと繰り出した2023年のゴールデンウイーク。高速道路は、どこも大渋滞。それなら下道(一般道)だけでどこかへ行ってみようと考えて、選んだルートは「箱根駅伝」の往路コースだった。

5区の山上りで、ちょっとだけハンドリングを楽しむ

画像: 5区の名物ポイントだった「函嶺洞門」はバイパスの完成で現在は通行止め。国の重要文化財となっている。

5区の名物ポイントだった「函嶺洞門」はバイパスの完成で現在は通行止め。国の重要文化財となっている。

箱根湯本駅前の雑踏を抜けると、道は急に流れ出した。ここから13kmほど上りのワインディングロードが続くのだが、専用サスペンションを与えられたフィット RSは、まさに水を得た魚のように走ってくれる。普段はほとんど「ECON」モードだが、ここでは「SPORT」で走る。

絶対速度は高くないもののハンドリングが試されるコースだから、適度なロールと好レスポンスのステアリングも相まって、ファン to ドライブが楽しめる。パドルの減速セレクターも「SPORT」モードでは固定されるので、ちょっとしたマニュアルシフト感覚も味わえる。

それにしても、この急勾配の上り区間をガンガン走って行くランナーは、やっぱりスゴいとしか言いようがない。たまに自転車で走っている人も見かけたが、これもかなりツラそうだ。

最高地点(874m)を超えて下りはじめ、芦ノ湖畔に近づくと、やはり行楽渋滞がひどくなる。それでも一本道だし、突然目の前を横切る観光客に気をつけながら、ゴール地点の箱根駅伝ミュージアム前に到着!(タイトル写真)

こんな下道ドライブを楽しむのも、たまにはいいかも

画像: ゴールデンウイークの芦ノ湖畔は駐車場も大混雑。それでも空いた場所を見つけて、海賊船をバックに記念撮影。

ゴールデンウイークの芦ノ湖畔は駐車場も大混雑。それでも空いた場所を見つけて、海賊船をバックに記念撮影。

途中、3回のトイレ休憩(コース上にはコンビニがたくさんあるから便利だ)とランチタイムを挟んで、所要時間は約6時間。実質の走行時間は、約5時間15分。5人のランナーで走るよりは、少しだけ早かった(当たり前か)。トリップメーターは107.4kmで、平均燃費計は20.7km/Lを表示していた。

ホンダ トータルケアのアプリで確認すると、ほとんどの区間で25km/L前後の燃費を記録している。さすがに小田原中継所からゴールまでの山上り区間を含む5区では11.8km/Lだったが、今回はエコランではないし、行楽渋滞でもどれくらい走れるのかを試した結果だから、数値的に不満はない。ちなみに、帰路の芦ノ湖畔から箱根新道を下って西湘バイパスの西湘PAまでの約26kmでは、下りが多いとはいえ55.9km/L!を記録した。

仕事で高速道路や箱根の道を走る機会は多いけれど、今回のような一般道だけ、それも行楽渋滞の真っ只中を走るのは、長い運転経験の中でも初めてのこと。でも、思ったより楽しかったし疲れなかったのは、やはりクルマの安全&快適装備が進化したことが大きいのだろう。

ハイウエイクルージングも楽しいけれど、たまにはこんな下道(一般道)ドライブも悪くない。機会を見つけて、ぜひ読者の皆さんも試してみては、いかがだろうか。(文と写真:Webモーターマガジン編集部 篠原政明)

画像: 箱根駅伝 往路コース図(箱根駅伝オフィシャルサイトより)

箱根駅伝 往路コース図(箱根駅伝オフィシャルサイトより)

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