当Webモーターマガジンの「ドライブグルメ」や試乗レポートなどを手がける鈴木ケンイチ氏が、「もてぎKART耐久フェスティバル “K-TAI”」レースで、初めてチームマネージャー(事務局長)を務めた。ドライバーとは違う、新米マネージャーの参戦レポートをお届けする。(文:鈴木ケンイチ)

真夏の「もてぎ」本コースをカートで7時間も走る!

画像: 2023年のクラブレーシングは、95号、96号、97号の3台体制での参戦となった。

2023年のクラブレーシングは、95号、96号、97号の3台体制での参戦となった。

「もてぎKART耐久フェスティバル “K-TAI”」は、通称K-TAIと呼ばれるレーシングカートの耐久レースです。年に一度、夏場の開催で、2023年は7月16日に本戦となりました。

使われるマシンは、単気筒の4ストロークエンジン「ホンダGX270」(遠心クラッチ付き)などを搭載するもの。いわゆるレンタルカートに使われているものと、ほぼ同じです。そのマシンを使って、モビリティリゾートもてぎロードコースを7時間走ります。ロードコースとは、スーパーフォーミュラやスーパーGTが走る、1周4.8kmの本コース。レンタルカートと一緒といっても、下り坂のロングストレートでは120km/h近い速度が出ます。そう、スピードレンジは驚くほど高いのです。

他のレースと比べると、車両にお金がかからないのにスピード感は抜群。それでいて、嫌になるほどたっぷりと長く走れる! ということでK-TAIは非常に人気が高く、23回目の開催となった2023年度は99台ものマシンがスタートラインに並びました。

そんな人気レースに挑んだのが、われら「クラブレーシング」です。こちらは、ざっくり言えば自動車メディアの人間によるチーム。2001年から前身となるチームで活動をスタートして、K-TAIにも2007年から参戦し続けています。2023年は3台のマシンを用意しての参戦となるため、ドライバーが15名前後で、スタッフをあわせると50名前後のチーム規模となります。

マネージャーの最初の仕事はスポンサーへの挨拶

画像: レンタルカートとほぼ同様のマシンだが、スプロケやシートの高さ、トレッドなどセッティングの範囲は広い。

レンタルカートとほぼ同様のマシンだが、スプロケやシートの高さ、トレッドなどセッティングの範囲は広い。

そんなレース&チームに、不肖・鈴木が2023年よりマネージャーを務めることとなったのです。2022年まではドライバーとしてチームに参加していましたが、代表の代替わりにあわせた体制一新で、マネージャーに抜擢されました。ちなみにチームは有志の集まり。つまり仕事ではありません。お友達同士が声を掛け合って一緒にレースを楽しんでいるというスタイルです。ですから、事務局と言ってもオフィスがあるわけではありません。当然、マニュアルみたいなものもありません。チームの古株の人に何をするのかをひとつずつ教えてもらいながら、まさに手探りでの1年目となったのです。

びっくりしたのは、始動の早さです。レースは7月なのに、なんと1月から打合せとスポンサーへの挨拶まわりが始まります。有志チームとはいえ、部品やタイヤ、燃料費、エントリーフィー、メカニックへの謝礼など、それなりにお金がかかります。それをカバーするためにスポンサーの存在は欠かせないというわけです。ちなみに、スポンサーへの挨拶など個人的には初めて。かなり緊張して赴きましたが、どこも非常に親切かつ友好的。チームを援助してくれるスポンサーって本当にありがたい存在だなと、しみじみと実感できる挨拶まわりとなりました。

This article is a sponsored article by
''.