空力と冷却性能向上のために、デザインをブラッシュアップ
足まわりはサスペンションを軽量化するとともに、4本のダンパーを独立制御するマクラーレン独自の乗り心地とパフォーマンスを両立させるプロアクティブ・シャシー・コントロール(PCC)を進化、PCC IIIとして採用している。快適性を維持しながらパフォーマンスを向上させるための制御プログラムが導入されているという。
![画像: メーターディスプレイの改良で1.8kg、フロントガラスで1.6kgの軽量化を達成している。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2023/08/03/ede296a7d02276a650371ba4b7de5960eb03f189.jpg)
メーターディスプレイの改良で1.8kg、フロントガラスで1.6kgの軽量化を達成している。
フロントマスクにおいてはバンパー下部までボディ同色部分を拡大してシンプルさを強調、洗練されたデザインとしている。また、LEDヘッドライトとラジエーターへとつながるアイソケットインテークを細くするなどヘッドライト周りの刷新も行われているが、デザイン変更のためというよりも空力性能の向上、そしてパワートレーンの冷却性の強化のためだという。
フロントセクションよりも大きなデザインの変化はウイングを含むリアセクションにあるようだ。リアデッキは再設計により延長され、ここから流れた空気の流れは車速により上下動するカーボン製アクティブ・リアウイングはより高く、前後長を伸ばすことでその面積を20%拡大しているという。テールパイプの配置もボディ中央部に集合している。
ボディ形状は従来どおりクローズドボディとオープンボディの両方を用意され、車両価格はクーペで3930万円、スパイダーで4300万円となっている。2024年春までの生産分はすでに埋まっており、現段階で2024年夏以降のデリバリーとなるようだ。
![画像: 再設計されたリアセクション。写真は、3段階に可変するカーボン製の油圧式アクティブ・リアウイングを展開した状態。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2023/08/03/e3df6f8b066c91a40f4d056dfec4b9c469795207.jpg)
再設計されたリアセクション。写真は、3段階に可変するカーボン製の油圧式アクティブ・リアウイングを展開した状態。
マクラーレン 750S クーペ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4569×1930×1196mm
●ホイールベース:2670mm
●DIN車両重量:1389kg(スパイダーは1438kg)
●エンジン:V8 DOHCツインターボ
●総排気量:3994cc
●最高出力:552kW(750ps)/7500rpm
●最大トルク:800Nm/5500rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:MR
●燃料・タンク容量:プレミアム・72L
●WLTPモード燃費:約8.19km/L
●タイヤサイズ:前245/35R19、後305/30R20
●車両価格(税込):3930万円
※主要諸元は主に欧州仕様値です