パワースペックはクーペ版のDB12と変わらない
トランスミッションはDB12 クーペ同様、ZF製の8速ATが組み合わされ、ダイナミックドライビングモードに応じてシフトプラグラムは様々に変化する。また、ヴォランテでも同じ最終減速比を用いることで、同一ギア内の加速感を強調するとともに、電子制御ディファレンシャル(E-デフ)との連携により、必要に応じてアジリティを改善することも、スタビリティを向上させることもできる。
また、DB12 ヴォランテは4段階に調整可能なエレクトロニック スタビリティコントロール(ESC)とあらかじめ設定された5つのダイナミックモードにより、ドライバーがその挙動を厳密に調整することができる。
さらに、新世代インテリジェント アダプティブダンパーも装備。これは、従来型と比較して減衰力の可変幅を500%増加させ、クラス内の競合車種を大きく上回る幅広いダイナミック能力とキャラクターをDB12 ヴォランテに与えている。なお、DB12 クーペとDB12 ヴォランテの主な違いは、リアスプリングレートの細かな変更と専用のダンパーセッティングのみだ。
前述のように、DB12 ヴォランテの生産は2023年の第3四半期に開始予定で、最初のデリバリーは2023年第4四半期に始まる見通しだ。なお、現段階では日本仕様のスペックや車両価格、そして発売時期などはアナウンスされていない。
アストンマーティン DB12 ヴォランテ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4725×2135(ドアミラー含む)×1295mm
(ドアミラーをたたんだ全幅は2060mm)
●ホイールベース:2805mm
●乾燥重量:1796kg
●エンジン:V8 DOHCツインターボ
●総排気量:3962cc
●最高出力:500kW(680ps)/6000rpm
●最大トルク:800Nm(81.6kgm)/2750-6000rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:トランスアクスル式FR
●燃料・タンク容量:プレミアム・78L
●EU複合サイクル燃費:8.2km/L
●タイヤサイズ:前275/35ZR21、後325/30ZR21