「S」から「SVJ」へ、さらなる進化を遂げる
2018年のペブルビーチコンクール デレガンスでは、さらに上をいく高性能バージョンとして、「アヴェンタドール SVJ」が発表された。SVはスーパーヴェローチェの略で、Jはイオタ(Jota)を表し、かつてミウラの特別バージョンとして作られたイオタと同様に、レース走行への熱い思いが込められている。
発表前にニュルブルクリンク北コースで当時の市販車最速となる6分44秒97の記録を打ち立てており、コーナリングは不得手といわれていた往年のフラッグシップ、カウンタックとは隔世の感があるといえるだろう。
エクステリアでは、サイドフィン付きのフロントバンパーのインテーク内に、ALA(エアロディナミカ ランボルギーニ アッテヴァ)というアクティブ エアロダイナミクス システムを搭載。リアにはカーボンファイバー製のウイングも装着され、バンパー下部は巨大なディフューザーとなっている。ALAは2.0に進化し、電動モーターがフロントスプリッターやエンジンボンネットのフラップを開閉し、ストレートではドラッグを低減、コーナーではアウト側のダウンフォースを高めてトラクションを最適化する。
ミッドシップされるV型12気筒 DOHCの排気量は6498ccとアヴェンタドールSと変わらないが、最高出力は30psアップの770ps、最大トルクは30Nmアップの720Nmと、デビュー当時は歴代のランボルギーニV12エンジン搭載量産車では最強だった。
ランボルギーニ アヴェンタドール LP700-4 主要諸元
●全長×全幅×全高:4780×2030×1136mm
●ホイールベース:2700mm
●車両重量:1575kg
●エンジン種類:60度V12 DOHC
●総排気量:6498cc
●最高出力:700ps/8250rpm
●最大トルク:690Nm/5500rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・90L
●トランスミッション:7速AMT
●駆動方式:縦置きミッドシップ4WD
●タイヤサイズ:前255/30ZR20、後355/25ZR21