1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、フェラーリ ラ・フェラーリだ。

フェラーリ ラ・フェラーリ(FERRARI LA FERRARI:2013-2016)

画像: 公称の最高速度は350km/h以上、0→100km/h加速が3秒未満、0→200km/h加速が7秒とアナウンスされている。

公称の最高速度は350km/h以上、0→100km/h加速が3秒未満、0→200km/h加速が7秒とアナウンスされている。

2013年、フェラーリはエンツォフェラーリの後継モデルにあたる限定生産車「ラ・フェラーリ」をワールドプレミアさせた。ラ・フェラーリ(La Ferrari)の「La」とはイタリア語の女性名詞に付く定冠詞で、英語風にいえば「ザ・フェラーリ」ということになる。

ラ・フェラーリは、F40F50、そしてエンツォフェラーリと続いてきたフェラーリの特別モデルにあたる。その内容はフェラーリの絶対的最高峰であるF1マシンにできるだけ近い技術を採用するのがF50以来の通例だが、今回は当時のF1に採用されていたモーターアシスト機構のKERSに準じたHYーKERSというシステムを採用し、フェラーリ史上初のハイブリッドテクノロジーを採用した市販モデルとなっている。

HYーKERSのシステムは、2基のモーター/ジェネレーターとリチウムイオンバッテリー、そして制御装置から構成される。モーターの最高出力は163ps。エンジンはF12ベルリネッタに搭載されたものをベースにした伝統のV12で、パワースペックは最高出力800psと最大トルク700Nm。システム合計での最高出力は963ps、最大トルクは900Nm以上を発生する。

トランスミッションは7速DCTで、後輪のみを駆動する。なお、モーターのみでの走行はできない。公称のパフォーマンスは、最高速が350km/h以上、0→100km/h加速が3秒未満、0→200km/h加速が7秒とアナウンスされている。

シャシはカーボンファイバー製モノコック。スタイリングはそれまでのピニンファリーナではなく、フラビオ・マンツォーニを中心とした社内デザインで、330P4や312Pといった1960年代後半のスポーツプロトタイプをイメージしている。

ラ・フェラーリは499台+オークション用1台の限定生産で、2016年にはオープンボディの「アペルタ(イタリア語でオープンを意味する)」を209台+オークション用1台で限定生産した。どちらも価格は正式には発表されていないが100万ユーロ以上といわれている。

画像: スポイラーのほか、ディフューザーやアンダーパネルが自動的に可変して最適な空力特性を維持する「アクティブエアロダイナミクス」も採用。

スポイラーのほか、ディフューザーやアンダーパネルが自動的に可変して最適な空力特性を維持する「アクティブエアロダイナミクス」も採用。

フェラーリ ラ・フェラーリ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4702×1992×1116mm
●ホイールベース:2650mm
●車両重量:1255kg
●エンジン種類:65度V12 DOHC+モーター
●総排気量:6262cc
●エンジン最高出力:800ps/9000rpm
●エンジン最大トルク:700Nm/6750rpm
●システム最高出力:963ps
●システム最大トルク:900Nm以上
●燃料:無鉛プレミアム
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:縦置きミッドシップRWD
●タイヤサイズ:前265/30ZR19、後345/30ZR20

画像: amzn.to
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