アストンマーティン ヴァルキリー(ASTON MARTIN VALKYRIE:2017〜)
![画像: 外寸などのスペックは公表されていないが、ル・マン プロトタイプのレーシングカーなどとほぼ同サイズと思われる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2023/11/27/facef607533968a99ecc60a3437d3957f02fa0f3_xlarge.jpg)
外寸などのスペックは公表されていないが、ル・マン プロトタイプのレーシングカーなどとほぼ同サイズと思われる。
2016年、アストンマーティンは当時F1グランプリに参戦しているレッドブル レーシングとコラボレーションし、スーパーカーを超えた「ハイパーカー」の共同開発を始め、「AMーRB 001」というコードネームで開発プロジェクトが進められた。2017年のジュネーブ モーターショーでお披露目されたAM ーRB 001の実車には、「ヴァルキリー(Valkyrie)」という、北欧神話に登場する、戦死した英雄の魂を導くという半神半人「ワルキューレ」を英語読みした車名が与えられた。
アストンマーティン側ではDB11や現行ヴァンテージなどのデザインを手がけたチーフ クリエイティブ オフィサーのマレック・ライヒマンが、レッドブル側ではチーフ テクニカル オフィサーであるエイドリアン・ニューウエイが責任者として、ヴァルキリーの共同開発にあたった。
そのスタイリングは、フロントに内蔵したウイング、コクピット両側の巨大なベンチュリートンネルなど、徹底的にエアロダイナミクスを追求したものだ。詳細なスペックは発表されていないが、ボディやシャシにCFRPをはじめ、チタンやマグネシウム合金を多用することにより、車重は1000kgに抑えられている。
ミッドシップ搭載されるパワーユニットは、コスワース社が手がけた6.5Lの65度 V12DOHCで、最高出力が1014ps/10500rpm、最大トルクが740Nm/7000rpmという、数値も発生回転数もレーシングエンジン並みのものとなった。さらに、F1で採用されたKERS(運動エネルギー回生システム)を組み合わせたハイブリッドとし、システム最大出力は1176ps、最大トルクは900Nmに達するという。
ドアはなく、サイドウインドーをガルウイング式に開いて乗り込むコクピットにはカーボンをふんだんに採用。運転席はフロアに直接設置され、メーターや操作系はステアリングにビルトインされるなど、かなりレーシングカー的だ。ヴァルキリーのロードモデルは150台が生産され、そのうち11台が日本に導入される予定だ。だが発表された段階で、既に150台のオーナーは決まっているという。
![画像: リアの大型ウイングやディフューザーなど、空力性能を追求したスタイル。テールランプもLED製の軽量小型のものを採用している。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2023/11/27/6d45fec3d28b79ba09b204eba74577739c10e9ac_xlarge.jpg)
リアの大型ウイングやディフューザーなど、空力性能を追求したスタイル。テールランプもLED製の軽量小型のものを採用している。
![画像: amzn.to](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2023/11/27/7b9c58af2ab33ae3b05b4277176c8e0c5a808d65_xlarge.jpg)