日本の経済を大きく支えている自動車産業。そんな我らの誇りでもある日本車は2023年も魅力あるクルマを登場させた。今回はそのなかでも、登場したばかり、または登場間近の注目モデル9台を紹介していこう。(Motor Magazine2024年1月号より/文・岡本幸一郎)

要注目のコンパクトSUV2台が登場

依然として多くの車種で納期の長期化が続いているが、コロナ禍や半導体不足の反動なのか、このところ新車ラッシュの状態となっている。中でも勢いを感じさせるのがトヨタとレクサスだ。

レクサス LBX 2023年11月9日発表

画像: まったく新しいコンパクトSUVとして登場するLBX。レクサスでもっとも小さなモデルだ。

まったく新しいコンパクトSUVとして登場するLBX。レクサスでもっとも小さなモデルだ。

SUVの品揃えの充実したレクサスが既存のUXよりもさらに小さなクラスに名乗りを上げた。

レクサス LBXと名乗るこのモデルは、GA-Bプラットフォームをベースに「プレミアムカジュアル」をコンセプトに仕立てた意欲作。グリルのフレームを廃し造形自体でスピンドルを表現した新しい“ユニファイドスピンドル”を採用したフロントマスクが目を引く。

全幅は1800mmを超えるものの、狭い日本でもてあますことなく使える手頃なサイズに魅力を感じる人は少なくないことだろう。

インテリアもエントリーSUVながら、ブランド内のヒエラルキーを覆すような上質な内外装の意匠が施されるのが特徴。レクサスらしいクオリティを感じさせる仕上がりだ。

まさに「小さな高級車」として今後日本はもちろん、世界でも注目されるのは間違いない1台だ。これまで小さな高級車は売れないといわれてきたが、世の中もずいぶん変わってきた。そしてLBXなら受け入れられそうな気がする。

ホンダ WR-V 2023年12月21日発表

画像: 全長、全幅はヴェゼルと同等だが、角ばったデザインはクラス以上の堂々とした風格を与えている。

全長、全幅はヴェゼルと同等だが、角ばったデザインはクラス以上の堂々とした風格を与えている。

ホンダはインドネシアで生産するフィット系のプラットフォームを用いた小型SUVを日本に導入する。日本では海外名の「エレベイト」ではなく「WR-V」という車名となる。ZR-V、ヴェゼルに続くもっともコンパクトなSUVである。

ヴェゼルとほぼ同じボディサイズながら雰囲気は別物で、ダイナミックで力強い外観とカテゴリートップクラスの車内空間の両立を追求しており、SUVらしい大径タイヤと高い最低地上高、視界の良さを兼ね備えているのがポイントとなる。

パワートレーンは1.5Lガソリンのみで、駆動方式はFFのみとなる。そして価格は209万8800円から248万9300円となる。

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