2023年12月にトヨタが開催したクラウンのメディア向け試乗会。その片隅に1台のワゴン車が置かれていました。そのモデルこそ、新生クラウンの最後発モデル「クラウン エステート」です。まだ公表されていないことが多いクルマですが、今回は写真を交えてご紹介していきます。

フロントマスクにはエステートだけの個性が与えられている

画像: フロントグリルはバンパーに穴を開けたようなデザイン。製品化に向けて試行錯誤を繰り返したという。

フロントグリルはバンパーに穴を開けたようなデザイン。製品化に向けて試行錯誤を繰り返したという。

クラウン エステートで目を引く部分が、ほかのクラウンとは意匠が異なるフロントマスクです。クラウンシリーズはボディタイプによってフロントグリルやアンダーグリルのデザインを変えることで差別化を図っていますが、クラウン エステートではバンパーとフロントグリルを一体化したデザインを採用しています。

一方でプリウスなどにも採用され、トヨタの新しいアイコンになりつつあるハンマーヘッド形状を採用することで、クラウンとしてもトヨタ車としても認知できるデザインとしているのです。ちなみにヘッドライトはクラウン スポーツのようにバンパーの左右に埋め込まれています。

また、バンパー下部やフェンダーにはブラックのモールが付いていて、SUVらしさも漂っています。しかしその色は光沢のあるブラックなので、SUVによくある黒い無塗装樹脂製のものとは質感がまったく異なります。これは開発陣のこだわりの一部なのかも知れません。このこだわりについてはこのあとに書きたいと思います。

落ち着きのあるカラーリングと質感のインテリア

画像: インパネの造形はスポーツとほぼ同じ。ただしデコレーションパネルの素材やカラーリングは異なる。

インパネの造形はスポーツとほぼ同じ。ただしデコレーションパネルの素材やカラーリングは異なる。

続いて車内を見ていきましょう。インパネの造形は、クラウン スポーツとほぼ同じ、左右非対称のデザインを採用しています。今回の撮影車両のシートやトリムはタンカラー、ルーフライニングはブラックだったこともあり、とても落ち着いた大人の雰囲気が漂っています。

ちなみに開発者によると、この落ち着いた雰囲気は内外装をデザインする際に重要視した部分なのだとか。クラウンである以上、アウトドアやカジュアルなイメージがあるエステートであってもある程度のフォーマルさを持っていなければならない、と考えたそうです。その結果、内外装は大人びたデザインやカラーリング、質感になったそうです。

このように車内は落ち着いた雰囲気ではあるものの、それでいて後席の頭上までグラスルーフとなっているので決して暗くなりすぎていないところも好印象でした。

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