2023年は、アバルトがついにBEVモデルを発表し、中国市場からもコンパクトBEVが送り出されるなど続々とBEVニューカマーが登場したA/B/Cセグメント。一方で既存のガソリンモデルたちも勢いを増し、両者選び難きファンなクルマがたくさん登場して我々を魅了した。(Motor Magazine2024年2月号より)

「コレクターズカー」としても注目されるウルティム

本国ではBEVやプラグインハイブリッドモデルなども用意するが、「プラグイン(外部充電)が必要なモデルは導入しない」という日本のインポーターのポリシーに基づいて輸入車としては珍しいフルハイブリッドシステム車を積極導入するのがルノー。

画像: ルノー メガーヌR.S. ウルティム。特別感のあるエクステリアに加えて、専用軽量ホイールの採用など走りの磨き込みも行われた。

ルノー メガーヌR.S. ウルティム。特別感のあるエクステリアに加えて、専用軽量ホイールの採用など走りの磨き込みも行われた。

2023年6月に追加設定された「ルーテシアEテック エンジニアード」は、駆動用メインモーター/ハイボルテージスターター&ジェネレーターを1.6LのNAエンジンと電子制御のドッグクラッチマルチモードATで繋ぐルノー独自のハイブリッドシステムを搭載する。

そのうえでF1マシンを彷彿とさせるウォームチタニウムカラーのフロントブレードやリアバンパーフィニッシャー、カーボン調のダッシュボードなどの採用により、シリーズ中でも特にモダンでスポーティな雰囲気が醸し出された1台に仕立てられている。

スポーティと言えば、ルノーのスポーツモデル部門が今後アルピーヌに移行ということで、「ルノー・スポール」の名を冠したモデルとして最後となるのが2023年4月に発売されたのが「メガーヌR.S.ウルティム」だった。

ルノー・スポールの設立年にちなんで世界で1976台が販売されるこのモデルは、メガーヌR.S.トロフィーをベースに、ルーフとボンネットに配されたロザンジュをモチーフとしたブラックマットストライブ、ブラックアウトされたロゴ、ブラックの「フジライト」ホイールを採用している。

さらに、センターコンソールには開発ドライバーでニュルブルクリンク市販FF車の最速記録を持つロラン・ウルゴンのサイン入りプレートを装着して「コレクターズカー」としての個性を強めている。

さらに2024年は、ルノー ルーテシアの動向も気になるところだ。本国では2023年5月、ひと足先にマイナーチェンジモデルが発表された。新たなルノーのロゴデザインをまとった新しい意匠が施されたている。

画像: NEW ルノー ルーテシア。インテリアでは9.3インチの縦長ディスプレイや10インチのフル液晶メーターを備えるなど、先進性をより増した魅力的なモデルへと進化している。

NEW ルノー ルーテシア。インテリアでは9.3インチの縦長ディスプレイや10インチのフル液晶メーターを備えるなど、先進性をより増した魅力的なモデルへと進化している。

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