ブームと騒がれた後、すっかりレギュラーカテゴリーとなって、いまだにその人気が衰えないSUV。コンパクトSUVと言われるクラスも、年々ラインナップが拡大しつつある。さらに近年は、他のカテゴリー同様に全体的にボディサイズも拡大中。コンパクトにまとまらない、多彩なライフスタイルにフィットする個性派たちから、目が離せない。(Motor Magazine2024年2月号より)

ロングボディも加わった人気のカングーとそのライバルたち

そして、もうひとつ最近の傾向として、商用車ベースの乗用車モデルの台頭が挙げられる。長い間ルノーカングーの独壇場だったカテゴリーなのだが、そのルノーカングーも2023年、14年ぶりにフルモデルチェンジを果たした。

画像: 14年ぶりのフルモデルチェンジとなる3世代目カングー。イエローにブラックバンパーと観音開きのダブルバックドアは日本で人気の組み合わせ。ロングホイールベース版のグラン カングーを導入することもアナウンスされた。

14年ぶりのフルモデルチェンジとなる3世代目カングー。イエローにブラックバンパーと観音開きのダブルバックドアは日本で人気の組み合わせ。ロングホイールベース版のグラン カングーを導入することもアナウンスされた。

最新のADAS機構などを取り入れながら、乗り心地や静粛性まで超進化。さらにロングボディのグランカングーが2024年には上陸予定で、こちらも人気沸騰となりそうだ。

同じく商用ベース乗用車の3兄弟、シトロエン ベルランゴ、プジョー リフター、フィアット ドブロも、標準ボディとロングボディモデルをラインナップしており、兄弟ながらもそれぞれ個性を光らせている。こちらも今後の展開もまた楽しみだ。(文:竹岡 圭)

画像: プジョー リフター ロング リフターをベースにホイールベースを190mm延長し、3列シート7人乗りとしたモデル。全長4760mm、全幅1850mmと使い勝手のよいサイズで、3列シートを取り外せば、最大で2693Lものラゲッジスペースを確保する。

プジョー リフター ロング
リフターをベースにホイールベースを190mm延長し、3列シート7人乗りとしたモデル。全長4760mm、全幅1850mmと使い勝手のよいサイズで、3列シートを取り外せば、最大で2693Lものラゲッジスペースを確保する。

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