ブームと騒がれた後、すっかりレギュラーカテゴリーとなって、いまだにその人気が衰えないSUV。コンパクトSUVと言われるクラスも、年々ラインナップが拡大しつつある。さらに近年は、他のカテゴリー同様に全体的にボディサイズも拡大中。コンパクトにまとまらない、多彩なライフスタイルにフィットする個性派たちから、目が離せない。(Motor Magazine2024年2月号より)

サスティナブルという高性能は、効率だけではない

そして、EVにいち早く力を入れたメーカーのひとつ、ボルボからは初のEV専用プラットフォームSEAを使ったEX30がデビューした。EV専用ということで、室内はひと回り大きなボディサイズのC40やXC40よりも広く感じられるほどだ。

画像: ボルボ史上最小のSUV電気自動車のEX30。一般的な立体駐車場にも対応する全長4235×全幅1835×全高1550mmとコンパクトなボディサイズが特徴。

ボルボ史上最小のSUV電気自動車のEX30。一般的な立体駐車場にも対応する全長4235×全幅1835×全高1550mmとコンパクトなボディサイズが特徴。

また、サスティナブルを具現化したクルマとして、スピーカー位置をホームスピーカーのようなストレートタイプのものをダッシュボードの奥に配置したり、窓のスイッチ等をすべてセンターコンソールに集約するなどして、スペース効率だけでなく、配線の低減やリサイクル性の高さにまでこだわっているのが大きな特徴。それをスカンジナビアンデザインを用い、オシャレに昇華させているところはさすがだ。

さらにC40とXC40は、両モデルとも出力とトルクを向上したモーターに、駆動方式をフロントからリア駆動へと仕様変更が行われた。

普通にパッと使えるEV界の新定番

フォルクスワーゲンからは同社初となるBEVのID.4が登場。電気自動車専用のモジュラーエレクトリックドライブマトリックスアーキテクチャーを採用し、広い室内空間や最適な重量バランスによりダイナミックなドライビング性能を実現する。

画像: フォルクスワーゲンのBEVブランド、ID.シリーズとして日本初導入となるID.4。ボディサイズは全長4585 ×全幅1850×全高1640mmで、ゴルフトゥーランに近いサイズとなる。

フォルクスワーゲンのBEVブランド、ID.シリーズとして日本初導入となるID.4。ボディサイズは全長4585 ×全幅1850×全高1640mmで、ゴルフトゥーランに近いサイズとなる。

またID.4はBEVの中でも普通であることにこだわったクルマで、たとえるなら、EV界のゴルフという感じだ。そしてそれが誰でも普通にパッと使えるのがこのクルマのスゴいところなのである。普通であることは実はいちばん難しいことだと思うので、これはかなりの高レベルだ。

さて、日本に帰ってきたヒョンデからは、個性的かつ愛くるしいアイオニック5に続き、コナというニューモデルが登場。こちらも完全なBEVモデルで、一充電で456km走る本格派のコンパクトSUVだ。

2024年にはNというスポーツブランドも日本に投入されるということで、今後も楽しみが膨らむブランドである。

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