スバルが自社のAWD(オールホイールドライブ=4輪駆動)モデルを雪道で走ってテストするメディア向けの取材会を実施した。場所は日本の中でも一番の豪雪地帯である青森県・酸ヶ湯(すかゆ)温泉周辺。過酷なスノーコンディションの中、クロストレックとフォレスターが見せたAWD技術の実力とは。

巧みな駆動制御のおかげでドライビングに全集中

さて、酸ヶ湯温泉に向けて30分ほど走ると雪が降り始め、路面はいよいよ圧雪路に変化してきた。ここでもクロストレックの走りは快適で、雪面をしっかりととらえた走りには安定感がある。

画像: 標高が上がるにつれ雪が降り始め、圧雪路からその上に新雪積もるような路面コンディションに変化。

標高が上がるにつれ雪が降り始め、圧雪路からその上に新雪積もるような路面コンディションに変化。

ちなみにクロストレックの4WDシステムは、アクティブトルクスプリットAWD(ACT-4)を採用。通常は前60:後40のトルク配分を基本としており、走行状態に合わせてリアルタイムにトルク配分をコントロールしてくれる。たとえば前輪のスリップを検知した際には、後輪へのトルクを増やして駆動力を確保できるように制御する。

このあたりの制御はとても巧みで、ドライバーがトルク配分の変化に気付くことはない。あくまでも車両の挙動は自然で、ドライバーは滑りやすい雪道の中、アクセルとハンドル操作に集中することができる。

途中、雪道での走りを撮影したいということで、酸ヶ湯温泉を直接目指さずに、すこし遠回りしていくことにするが、この時、幸いにも新雪が積もった広い駐車場があったので、X-MODE(エックスモード)を試してみることに。

テレビCMのとおり、クロストレックは雪道に強いことを実感

X-MODEは路面の状況に応じてモードを切り替えると、前進時・後退時ともに4輪の駆動力やブレーキなどを適切にコントロールして悪路からの脱出をサポートする機能だ。

画像: 新雪が積もった場所でも、X-MODEを使えば力強いトラクションで脱出に成功。悪コンディションでも安心して走ることができた。

新雪が積もった場所でも、X-MODEを使えば力強いトラクションで脱出に成功。悪コンディションでも安心して走ることができた。

今回は新雪が10cmほど積もった場所で一旦停止したあと、スノー/ダートモードに切り替えて発進を試みたが、いとも簡単に脱出することができた。雪道でスタックした車両をクロストレックが救助するというテレビCMを見たことがあったが、X-MODEを使えば過酷なスノーコンディションでも安心して抜け出すことができそうだ。

撮影も順調にこなし、いよいよ目的地の酸ヶ湯温泉が近くなってくると、道の両脇には高い雪壁がそびえ立つ。前方の視界も悪いために慎重に走行を続けるが、このとき改めて感じたのはクロストレックの視界の良さだ。

狭い雪道では大型の観光バスとすれ違うことが何度もあったが、クロストレックはピラーやリアゲートの形状を最適化することで死角を低減しており、しっかりと雪道の幅が見えるので安心して目的地まで走りきることができた。

画像: 取材日の酸ヶ湯温泉周辺は雪が降り続く状況。道路の両脇には高い雪壁がそびえ立つ。

取材日の酸ヶ湯温泉周辺は雪が降り続く状況。道路の両脇には高い雪壁がそびえ立つ。

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