スバルが自社のAWD(オールホイールドライブ=4輪駆動)モデルを雪道で走ってテストするメディア向けの取材会を実施した。場所は日本の中でも一番の豪雪地帯である青森県・酸ヶ湯(すかゆ)温泉周辺。過酷なスノーコンディションの中、クロストレックとフォレスターが見せたAWD技術の実力とは。

ミドルクラスSUVとして、雪道で最強の相棒だった

酸ヶ湯温泉で休憩・昼食を取った後は、車両をフォレスターに乗り換えて、新青森駅を目指す。

画像: 復路はフォレスターでスタート。試乗車両は東北地区スバルグループ限定車「WIDERNESS SPECIAL(ウィルダネススペシャル)」。

復路はフォレスターでスタート。試乗車両は東北地区スバルグループ限定車「WIDERNESS SPECIAL(ウィルダネススペシャル)」。

試乗車両はフォレスターのツーリングをベースに、東北地区のスバルグループが独自の架装を施した「ウィルダネススペシャル」という限定車だ。

ウィルダネスのアルミホイールにスタッドレスタイヤを組み合わせたほか、ダイヤトーンサウンドナビセット(試乗車は非装着)や専用のフロントグリル&リアゲートプロテクターを装備して、合計409万7434円のところを、特別価格374万8113円として約35万円も値引きしたお買い得の限定モデルとなる。

フォレスターには、1.8L直噴ターボエンジン(177ps/300Nm)を搭載するモデルもあるが、今回試乗したツーリングは、先ほど試乗したクロストレックと同じ2L直噴自然吸気エンジン(145ps/188Nm)にモーター(13.6ps/65Nm)を組み合わせたe-BOXER(イーボクサー)を搭載する。

フォレスターに試乗して最初に感じたのは、クロストレックでも感じた視界の良さだ。クロストレックよりも着座位置が高いために、より遠くまで見えるために、狭い雪道でもとても運転しやすい。

この運転のしやすさは、手頃なボディサイズがもたらしていることも間違いない。フォレスターはミドルクラスのSUVながら、全幅を1815mm(クロストレック比+15mm)にとどめており、例の大型観光バスとのすれ違いでも怖さを感じることはなかった。

*新雪が積もった過酷なコンディションでも無問題

そしてなんといっても高い悪路走破性が光る。復路でも新雪が積もった広い駐車場でX-MODEをテストしてみたが、やはり安心感はフォレスターの方が上。最低地上高は220mmとクロストレックより20mm高く設定されているので、深い雪の場所も安心して突っ込んでいくことができ、豪快に雪を蹴散らしながらの走りを楽しむことができた。

画像: X-MODEの切り替えスイッチ。滑りやすい道ではスノー/ダートモードを、タイヤが埋まってしまうような道ではディープスノー/マッドモードを選択。

X-MODEの切り替えスイッチ。滑りやすい道ではスノー/ダートモードを、タイヤが埋まってしまうような道ではディープスノー/マッドモードを選択。

そして復路は往路とは違う道を選択して、青森県黒石市を経由することに。この道はほとんどクルマが通らない道で、折りからの降雪で10cmほど新雪が積もった過酷なコンディションだったが、フォレスターはまさに水を得た魚のようにスイスイと走り抜けてくれた。

このときのスノードライブがとにかく楽しかった。雪道の運転にも慣れてきたので、周囲の安全を確認しながらスタッドレスタイヤのグリップの限界を探りつつ走らせてみるが、非常にコントロール性が高く安心してコーナーを駆け抜けていく。

ハンドル操作でクルマを曲げるのではなく、アクセル操作でクルマを曲げている・・・といってはさすがに言い過ぎかもしれないが、それに近い感覚で運転できるのだ。

そんなハードなスノードライブでも、同乗していた編集者とカメラマンはスヤスヤと寝ていたので、これこそが安心感の証明といってもいいだろう。

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