70年代から80年代にかけて欧州を中心に絶大な人気を誇ったコンパクトハッチバック「ルノー5(サンク)」が、BEV(電気自動車)「ルノー5 E-Tech」として蘇った。2024年2月26日(スイス・現地時間)、「ジュネーブモーターショー2024」での出来事だ。

遊び心を感じるエクステリア

70年代から80年代にかけて欧州の代表的ベストセラーカーだった「ルノー5(サンク)」が、「ジュネーブモーターショー2024」で蘇った。それもBEV(電気自動車)として。

画像: 充電は普通&急速に対応。彫りの深いフォルムが印象的だ。

充電は普通&急速に対応。彫りの深いフォルムが印象的だ。

「ルノー5 E-Tech」と名付けられたそのクルマのエクステリアは、ルーツをオマージュしつつ前衛的な要素がふんだんに盛り込まれている。彫刻的なフォルムをはじめ、ちょっと小生意気な佇まいのヘッドランプ(LED)形状、垂直にデザインされたリアテールランプ、カラードアクセント入りルーフ等などだ。

そして気になるのが、ボンネットなどに配された通気口グリル。電気自動車には必要ない代物だが、あえてデザインとして採用したところに、ルノー デザイナー陣の遊び心を感じ取ることできる。

航続距離は400km。本国では約400万円のプライスタグ

プラットフォームは、BセグメントのBEV専用に新たに開発された「AmpR Small」。「ルノー5 E-Tech」が初の採用となる。2540mmのホイールベースを持ち、従来比1500kgの軽量化が図られるとともに、広々とした室内空間が得られるという。

画像: BセグメントのBEV専用に新たに開発されたプラットフォーム「AmpR Small」を初採用。2540mmのホイールベースが、余裕の室内空間を生み出してくれる。

BセグメントのBEV専用に新たに開発されたプラットフォーム「AmpR Small」を初採用。2540mmのホイールベースが、余裕の室内空間を生み出してくれる。

電動化テクノロジーとしては、AC双方向充電が可能な新システムが採用される。これは、外部給電ができるV2L(vehicle-to-load)と自動車を電力インフラとして活用できるV2G(vehicle-to-grid)のふたつのことを行えるという画期的なものだ。

駆動するモーターは70kW 、90kW 、110kW の3タイプが用意される、搭載バッテリーの容量は52kWh。満受電での航続距離はWLTPモードで400kmとなる。充電は、11kWの普通充電と80kWもしくは100kWの急速充電に対応する。

気になる発売時期は、現在のところ2025年夏が予定されている。価格は2万5000ユーロ(約408万円)あたりからという。

画像: モーターは70kW 、90kW 、110kW の3タイプを選択できる。

モーターは70kW 、90kW 、110kW の3タイプを選択できる。

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