マツダ CX-70/CX-90「ラージ商品群最大サイズのSUV」

画像: フロントマスクやフェンダーの意匠などはCX-60と同じデザインコンセプトに基づいている。

フロントマスクやフェンダーの意匠などはCX-60と同じデザインコンセプトに基づいている。

マツダ CX-90は、大型SUVのCX-9の後継車として登場したモデルです。パワーユニットは3.3L直6ガソリンターボエンジン(最高出力208ps、最大トルク450Nm)+モーターのe-SKYACTV(マイルドハイブリッド)、または2.5L直4+モーターのプラグインハイブリッド(システム最高出力327ps、最大トルク500Nm)で、それぞれトルコンレスの8速ATが組み合わされます。また駆動システムは、エンジンを縦置き搭載したFRベースの4WDを採用しています。

CX-90のもっとも大きな特徴は、その堂々としたボディサイズとゆとりある車内空間です。ボディサイズは全長5120mm×全幅1971mm(ミラー折りたたみ時)✕1733(ルーフレール、シャークフィンアンテナを含まず)mm、ホイールベースは3120mmと、先ごろワールドプレミアされ、日本や欧州向けに企画されたCX-80よりもひと回り大きくなっています。

車内は、余裕のある横幅を活かして、3列目シートは3人掛けとなるため、乗車定員は7名または8名となっています。インテリアデザインはCX-60以降のマツダ車のテイストを採用。グレードによってはインパネのデコレーションにCX-60でも採用されている日本の伝統工芸にインスピレーションを受けた「掛け縫い」も用いられています。

画像: こちらはCX-70。エクステリアはデザイン、寸法ともにCX-90とほぼ同じなので見分けるのは難しい。

こちらはCX-70。エクステリアはデザイン、寸法ともにCX-90とほぼ同じなので見分けるのは難しい。

一方、CX-70は全長のみ20mm短くなりますが、CX-90とほぼ同等のボディサイズのSUVで、パワーユニットのバリエーションもほぼ同じです。CX-90と異なる点は3列目シートを装備しない5名乗車のSUVという点です。

CX-70の開発コンセプトは「Passion Pursuer(情熱の探求者)」で、趣味やアクティビティでの使い勝手の良さを高めています。そのひとつとして、荷室開口部にスイッチを設け、後席をワンタッチで倒すことができるようになっています。また、荷室容量は5名乗車時で1122〜1131L、2名乗車時で2132〜2147Lという広大なスペースを確保。牽引能力は2268kgとなっています。

マツダ BT-50「マツダ唯一のピックアップトラック」

画像: CX-8やCX-9といったひと世代前のマツダのSUVに通じるフロントマスクを採用。

CX-8やCX-9といったひと世代前のマツダのSUVに通じるフロントマスクを採用。

マツダ BT-50は、オーストラリアとASEAN地域で販売されている、マツダが唯一のピックアップトラックです。ベースとなるモデルはいすゞ D-MAXで、フロントマスクをはじめとした各部をマツダのデザインに合わせたOEM車となります。

フロントマスクはCX-8やCX-9といったひと世代前のデザインテイストが採用されています。ボディ形状は2ドア2人乗りのシングルキャブ、2ドアでシート後方に荷物などをおけるスペースを設けたロングキャビン仕様のフリースタイルキャブ、4ドア5名乗車が可能なデュアルキャブの3タイプを用意。全ボディタイプに荷台部分を簡易的なものにしてカスタムを可能した仕様も用意されています。

エンジンは1.9L直4ディーゼルターボ(最高出力110ps、最大トルク350Nm)と3L直4ディーゼルターボ(最高出力190ps、最大トルク450Nm)を用意。トランスミッションは6速ATと6速MTが、駆動方式は全グレードで2WDと4WDが用意されています。

画像: 最近のピックアップトラックの中ではかなりシンプルかつ美しいボディラインとなっている。

最近のピックアップトラックの中ではかなりシンプルかつ美しいボディラインとなっている。

ボディサイズは全長5280〜5320mm✕全幅1870mm✕全高1785〜1810mm、ホイールベースは3125mmです。トヨタ ハイラックスや三菱 トライトンとほぼ同じサイズということ、現在販売されている地域は日本と同じ右ハンドルの国が多いことなどを考えると、日本で発売してもそれなり受け入れられそうな、そんなピックアップトラックです。

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