荷室容量では兄貴分を凌駕。インテリアも上質感あり

件のボディサイズは、グレードによる全長が約190mm長くなり、全幅は20mm、全高も40mm、それぞれ大きくなっている。もはやひとつ上のセグメントに移行したかのようだ。

画像: X1と同じデザインでまとめられたインテリアだが、助手席ダッシュボードにはアルカンタラ素材のソフトパッドを特別装備する。

X1と同じデザインでまとめられたインテリアだが、助手席ダッシュボードにはアルカンタラ素材のソフトパッドを特別装備する。

ただし、多くの立体駐車場に入庫可能という先代のメリットが失われたことは、とくに都市部のユーザーにとっては残念なところに違いない。

一方、サイズアップの恩恵で室内空間は大幅に拡大している。前席はもちろん、後席も頭上、肩まわり含めて十分な余裕がある。

荷室容量も通常時で従来比90L増の560L、後席を折り畳むと最大で1470Lに達する。実はいずれの数値も兄貴分のX4を凌駕していることは見逃せない。

目を凝らして見ると、iX2は後席の床面がわずかに高くなっている。荷室容量も微減となるが、居心地、使い勝手にそれほど大きな差はないと言っていいだろう。

軽快さと洗練度の高さが両立したフットワーク

まずX2 M35i xドライブに乗る。最高出力317ps、最大トルク400Nmの2L直4ターボエンジンを搭載し、7速DCT、そして4WDを組み合わせる。

画像: BMWのデザインアイデンティティであるキドニーグリルを光らせる「BMW アイコニック・グロー」をコンパクトセグメントで初採用。

BMWのデザインアイデンティティであるキドニーグリルを光らせる「BMW アイコニック・グロー」をコンパクトセグメントで初採用。

アルカンタラ、そしてヴェガンザと呼ばれる合成皮革を組み合わせたインテリアの雰囲気は上々。さらに新型X2は最新のインフォテインメントであるBMW OS9を搭載するのがトピックだ。

階層構造の変更で操作性がずいぶん向上しているし、アプリによる機能拡張にも対応。オンデマンドの動画配信サービスとの連携は、日本仕様でも対応予定だという。

走り出すと、まずはそのパワートレーンに大いに惹かれることとなった。アクセルペダルの操作に対する反応に遅れがなく、とてもダイレクト感が高いのだ。これは低速域からトルキーなエンジン特性、DCTの相乗効果だろう。

SPORTモードでは、猛々しいサウンド、より鋭くなるレスポンスにより刺激がさらに強まる。パドルシフトの左側を長引きすると最適なギアへとシフトダウンされ10秒間だけマックスの加速が得られるブーストモードも備わる。

フットワークも小気味よい。操舵応答性は正確で、深い舵角まで良く追従してくれる。それでいて乗り心地も洗練度が高い。決してソフトではないが先代のような突き上げ感とは無縁の、フラットで快適なクルージングを楽しめる。これは電子制御ダンパーによる効果に違いないが、何より高いボディ剛性の恩恵が大きそうだ。

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