トヨタ、新ポイントシステムに泣く
トヨタとしてはこれで第3戦から3連勝となったが、今年から採用の新ポイントシステムの影響とマニュファクチャラーズ選選手権ノミネート対象のロバンペラが31位、同じくエバンスも土、日とトラブル続きで6位に終わったことで、2+3位+日曜日に大量得点のヒョンデにランキング首位を奪われる結果になった。
さらにドライバーズ選手権では、優勝したオジェより日曜日最速+パワーステージ1位のタナックが1点多いポイントを獲得。同様に今回総合では3位のランキング首位ヌーヴィルもオジェとわずか1点しか違わない高得点となり、ヌーヴィルは不振に終わったランキング2位のエバンスとの差を24点に広げている。
次戦WRC第6戦ラリー・イタリア・サルディーニャは、5月30~6月2日、サルディーニャ島北西部のアルゲーロを起点としたグラベル(未舗装)路で開催される。比較的速度の高いステージ構成でありながらも、全体的に道幅は狭く、道のすぐ近くに木や岩がせり出しているため、高いコントロール能力が求められる。(文:新村いつき)
2024年 WRC第5戦ラリー・ポルトガル 結果
1位:S.オジェ(トヨタ GRヤリス ラリー1)3h41m32.3s
2位:O.タナック (ヒョンデ i20N ラリー1)+7.9s
3位:T.ヌーヴィル(ヒョンデ i20N ラリー1)+1m09.8s
4位:A.フルモー(フォード・プーマ ラリー1)+1m47.8s
5位:D.ソルド(ヒョンデ i20N ラリー1)+2m48.9s
6位:E.エバンス(トヨタ GRヤリス ラリー1)+6m36.0s
7位:N.グライジン(トロエン C3 ラリー2)+11m48.4s
8位:ヤン・ソラン (トヨタ GRヤリス ラリー2) +11m52.9s
9位:ジョシュ・マクリーン(シュコダ・ファビアRS ラリー2) +11m56.1s
10位:ラウリ・ヨーナ(シュコダ・ファビアRS ラリー2) +13m40.3s
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29位:勝田貴元(トヨタ GRヤリス ラリー1)+1h10m33.8s
31位:K.ロバンペラ (トヨタ GRヤリス ラリー1)+1h20m54.4s
2024年 WRCドライバーズランキング(第5戦終了時)
1位 T.ヌーヴィル(ヒョンデ)110
2位 E.エバンス(トヨタ)86
3位 O.タナック(ヒョンデ)79
4位 A.フルモー(Mスポーツ・フォード)71
5位 S.オジェ(トヨタ)70
6位 勝田貴元(トヨタ)49
7位 K.ロバンペラ(トヨタ)36
8位 E.ラッピ(ヒョンデ))23
2024年 WRCマニュファクチャラーズズランキング(第5戦終了時)
1位 ヒョンデ 219
2位 トヨタ 215
3位 Mスポーツ・フォード 96