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リーボック3勝、カルソニック2勝でインターTECを迎えるが・・・

第4戦の「ハイランドグループA300km選手権レース」は9月1日に開催。GT-Rはさらに5台に増える。予選ではカルソニック(星野/鈴木)がポール、リーボックが2番手。決勝はこの2台のつば競り合いとなったが、カルソニックが逃げ切り。リーボックとカルソニックが2勝ずつで並ぶ。3位にタイサンKLEPPER GTR(高橋/土屋)、4位にザウルスチャンプGTRニスモ(山田英二/沖友龍晴)という結果となった。

画像: タイサンCLIPPER GTR(高橋/土屋)は、2戦、3戦で2位、インターTECで3位に入賞。カルソニック、リーボックに次ぐ、第3のGT-Rになった。

タイサンCLIPPER GTR(高橋/土屋)は、2戦、3戦で2位、インターTECで3位に入賞。カルソニック、リーボックに次ぐ、第3のGT-Rになった。

10月13日の第5戦は「全日本ツーリングカー選手権シリーズin AUTOPOLIS」でオートポリスでの初開催だった。ポールポジションがカルソニック(星野/鈴木)、2番手がリーボック(長谷見/オロフソン)だが、3位にFETフォードシエラRS500(見崎清志/長坂尚樹)が入り意地を見せる。決勝ではやはりGT-Rが強く、リーボックが優勝、カルソニックが2位、3位にAXIA(清水/影山)という結果となった。

画像: 第4戦、仙台ハイランドで優勝したオートテックM3(ラッツェンバーガー/ダニエルソン)。この年はシーズン3勝、インターTECでは2位だったが前戦3位以内に入る安定した速さを見せた。

第4戦、仙台ハイランドで優勝したオートテックM3(ラッツェンバーガー/ダニエルソン)。この年はシーズン3勝、インターTECでは2位だったが前戦3位以内に入る安定した速さを見せた。

その年、7年目を迎えた「インターTEC」は11月10日に開催される。GT-Rは6台の参加でフォードシエラが1台。ディビジョン2はBMW M3のみ、ディビジョン3はジェミニが1台いるものの、他はカローラ(AE92/101)とホンダシビックが中心と車種の限定化が進んだ。ポールポジションはカルソニック(星野/鈴木)、2番手はリーボック(長谷見/オロフソン)というシリーズ争いをする2台だ。

画像: インターTECでは、M3勢を抑えて総合9位、クラス3連勝となった出光MOTIONシビック(中子/岡田)。これも91年の主役の一台だった。

インターTECでは、M3勢を抑えて総合9位、クラス3連勝となった出光MOTIONシビック(中子/岡田)。これも91年の主役の一台だった。

決勝でもGT-R同士の激戦となるが、カルソニックが地力の強さを見せインターTEC2連勝となった。2位には予選3位につけていたAXIAスカイライン(清水/影山)、3位にタイサンKLEPPER GT-R(高橋/土屋)で6位までGT-Rが独占した。勝ち星でカルソニックに並ばれたリーボックは4位止まりだったが、ポイント差でチャンピオンタイトルを手中にした。

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