運も味方にした37号車が今季初優勝!
第3戦の舞台は鈴鹿サーキット。決勝前に雨が降ったことで決勝はピット戦略によって順位がシャッフルされる可能性も出てきた。
ポールポジションを獲得したのは37号車Deloitte TOM'S GR Supra。2番グリッドに16号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT、3番グリッドにはENEOS X PRIME GR Supraがつけた。
雨の心配もあった決勝だったが、各車グリッドに整列する際には天候が回復。路面も急激に変わり、一転ドライコンディションでのスタートとなった。
スタートでも混乱はなく、大きな順位変動もないまま3時間レースの火蓋が切って落とされた。2番グリッドスタートの16号車のステアリングを握る大津弘樹は序盤から果敢に37号車笹原にプレッシャーを与えていく。
しかし、笹原に行手を防がれてしまうと、逆に3番手につける14号車福住仁嶺にオーバーテイクを許してしまった。その後、16号車は上位2台に遅れをとり、後続から攻め立てられる展開となる。
レーススタートから40分経過時点で1回目のピットストップに入るチームが現れる中、トップ集団が動いたのは1時間が経過した32周目。
まず14号車、8号車ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GTがピットイン。14号車はここでドライバーチェンジを行っている。2番手の14号車の動きに反応したトップの37号車が翌周にピットイン。こちらは14号車とは違い、ドライバーチェンジを行わず笹原がダブルスティントを担当。順位は変わらず37号車がトップの座を守っている。
1時間20分が経過した頃、6位につけていた23号車MOTUL AUTECH Zのステアリングを握っていた千代勝正がシケインでのブレーキングでミスし、前にいたKeePer CERUMO GR Supraに追突。シケイン、そしてホームストレート上にデブリが撒かれたためフルコースイエローが掲示された。38号車はダメージが酷くここでリタイア。接触の原因である23号車にはドライブスルーペナルティが科されている。
レースの折り返し時点でも37号車はトップをキープ。しかし、14号車とは接近戦であり、2回目のピットストップが勝敗を分けるポイントとなる。
3位以下とは10秒以上もの差があり、優勝争いは37号車と14号車のトヨタ勢による一騎打ちに。ここまで14号車の接近を許しながらもトップの座をキープしていた37号車が先に動いた。60周目にピットインすると、ここでドライバー交代を行いコースに復帰。