モーターマガジン社が2024年5月30日に発行したムック、GT memories12「A183Aスタリオン」が好評を得ている。ここでは、そのダイジェスト版をお届けしよう。スタリオンは1982年5月に登場し1990年まで生産された日本を代表するハイパフォーマンスカーだ。第2回目は、1984年のマイナーチェンジにより200psまでパワーアップされたGSR-Vを中心に解説する。

1985年のマイナーチェンジでA183Aの最終形態に!

1985年8月には一部改良が行われた。このときは大型エアダムスカート、大型三分割リアスポイラーの採用によるスタイルのより、一層のエアロダイナミクス化を図っている。これによってスタリオンはA183Aとしては最終形態になり、スペシャリティカーとしての高い評価を不動のものにした。

画像: 1985年にはマイナーチェンジ。エンジンフード上のエアスクープ除去と大型シアスポイラーの装着でより洗練されたエクステリアに。

1985年にはマイナーチェンジ。エンジンフード上のエアスクープ除去と大型シアスポイラーの装着でより洗練されたエクステリアに。

この後に出てきてインパクトを与えたのが1987年2月に50台限定で発売されたワイドボディ車、2000GSR-VRだ。これはGSR-Vのボディをベースにブリスターフェンダー化。さらにサイドステップも採用し、全幅1745mmのワイドボディとした。これはアメリカ輸出仕様と同一なものだ。

フェンダー内に収まるタイヤは215/60R15というワイドサイズで、銘柄はアドバンA008を標準装備していた。

画像: 輸出仕様と同様にブリスターフェンダー、サイドステップを装備した2000GSR-VRは50台の限定車。パワーはネット表示で170osとなった。

輸出仕様と同様にブリスターフェンダー、サイドステップを装備した2000GSR-VRは50台の限定車。パワーはネット表示で170osとなった。

エンジンはGSR-Vのシリウスダッシュ3✕2でエンジンパワーも同一だが、グロス表示からネット表示になったことで最高出力170ps/5800rpm、最大トルク26.0kgm/3000rpmに改められている。

迫力を増したエクステリアに合わせるように足回りも操縦安定性を高めたハードタイプとなっている。減衰力8段調整式ショックアブソーバーやLSDの装着はスタリオンファンのみならず、当時の若者層を中心に大きな衝撃を与えたのだ。

A183AスタリオンGSR-V主要諸元(1984年5月時点)

●全長×全幅×全高:4410×1685×1320mm
●ホイールベース:2435mm
●車両重量:1230kg
●エンジン:直4 SOHC+インタークーラーターボ
●排気量:1997cc
●最高出力:200ps/6000rpm(グロス)
●最大トルク:28.5kgm/3500rpm(グロス)
●トランスミッション:5速MT
●駆動方式:FR
●10モード燃費:11.4km/L
●車両価格(税込):241.7万円

A184AスタリオンGSR-VR主要諸元(1987年2月)

●全長×全幅×全高:4410×1740×1320mm
●ホイールベース:2435mm
●車両重量:1240kg
●エンジン:直4 SOHC+インタークーラーターボ
●排気量:1997cc
●最高出力:170ps/5800rpm(ネット)
●最大トルク:26.0kgm/3000rpm(ネット)
●トランスミッション:5速MT
●駆動方式:FR
●10モード燃費:11.4km/L
●車両価格(税込):262.5万円

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