「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、トヨタ エスティマハイブリッドだ。

軽快な走りは従来同様。17インチの選択は正解

画像: ハイブリッド全車に専用リアエンブレムが採用されたほか、アエラスではリアコンビネーションランプの色も変更された。

ハイブリッド全車に専用リアエンブレムが採用されたほか、アエラスではリアコンビネーションランプの色も変更された。

試乗車は新たに追加されたアエラスのレザーパッケージ。オプション満載で、車検証には車重2050kgと記載されていた。今回は3名乗車で、東名高速の御殿場IC周辺での試乗。街中から郊外、そして高速道路まで、従来型との違いを感じるところもほとんどなく、走らせてのストレスはまずなかった。

じつはガソリン車のアエラスはタイヤが18インチ(225/50)にサイズアップされるのだが、ハイブリッド車のアエラスは標準ボディと同じ17インチ(215/60)のまま据え置かれた。もちろん見た目を重視すれば大口径の18インチなのだろうが、ここを17インチのままでキープしたことは正解だ。

今回の試乗では、運転を代わってもらって2列目や3列目にも乗車してみた。後方へいくにしたがって座面が高くなり、良好な視界が保たれていることには改めて感心。その一方で乗り心地面では、後方に移動するほど、少しずつだが損なわれていくことも実感した。

とくに今回の試乗車はレザーパッケージだったが、ファブリックのシートに比べて舗装の継ぎ目のショックが大きい印象は否めなかった。トヨタのハイブリッド車の場合、シートの素材の違いは重要なチェックポイントだと思ったほうがいいだろう。

とはいえ、結論を言えば、走りっぷりは従来型と変わらない。約2トンという車両重量を感じさせないほど軽快に走ってくれる。デビューから6年が経過してはいるが、その魅力は色あせない。エスティマハイブリッド、マイナーチェンジでその魅力をさらに増したようだ。

画像: ブラックの内装はアエラス専用。試乗車はレザーパッケージなのでシート地は本革。運転席は電動アジャストだ。

ブラックの内装はアエラス専用。試乗車はレザーパッケージなのでシート地は本革。運転席は電動アジャストだ。

トヨタ エスティマハイブリッド アエラス レザーパッケージ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4815×1820×1760mm
●ホイールベース:2950mm
●車両重量:1990kg
●エンジン:直4 DOHC+モーター×2
●総排気量:2362cc
●エンジン最高出力:110kW(150ps)/6000rpm
●エンジン最大トルク:190Nm(19.4㎏m)/4000rpm
●モーター最高出力:前105kW(143ps)、後50kW(68ps)
●モーター最大トルク:前270Nm(27.3kgm)、後130Nm(13.3kgm)
●トランスミッション:電気式無段変速機
●駆動方式:E-Four(電気式4WD)
●燃料・タンク容量:レギュラー・65L
●JC08モード燃費:17.0km/L
●タイヤサイズ:215/60R17
●当時の車両価格(税込):513万7000円

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