インテリアは物理ボタンがほとんど消えた!
インテリアに目を転じると、フル液晶のメーターとセンターディスプレイが一枚に繋がった「BMWカーブド・ディスプレイ」が採用されたことに気が付きます。またエアコンの操作パネルがなく、インパネまわりはとにかくシンプルそのもの。一方で夜間にはアンビエントライトでドライバーを包み込むなど、デジタライズに富んだ装いとなっています。
リアシートに関して先代からの変更はアナウンスされていませんが、いっそうスポーティなデザインを手に入れた新型1シリーズながら、大人が十分に収まるレッグルームとヘッドクリアランスが確保されていました。これは前輪駆動化されたプラットフォームを先代から引き継いだ恩恵のひとつといえます。
新型の特徴は装備の充実ぶり!ついにあの装備が1シリーズにも・・・
新型1シリーズの大きな特徴のひとつといえるのが、先進装備の充実ぶりです。
先代までは装備内容に関して、ライバル勢をリードするレベルとはいえず、さらに「先進装備や最新技術は3シリーズ以上から」というヒエラルキーを感じさせる内容であることは否めませんでした。
しかし新型はそれを覆すような先進装備が充実されています。
まずは待望の「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」が搭載されたことが大きなニュースです。これは1シリーズ以外ほぼすべてのモデルに順次搭載されてきたBMWの運転支援技術の要で、この度ようやくの採用となりました。
これは高速道路での渋滞時において、一定条件下でのハンズ・オフ走行が可能となるもので、属するCセグメント内では例を見ない先進装備です。したがってライバルに対する大きなアドバンテージとなるでしょう。
ほかにも「パーキング・アシスト・プロフェッショナル」が用意されていることにも注目です。これは、ドライバーが地点登録を行うと、当該駐車位置で自動駐車を行うことができる「マニューバー・アシスト」が搭載されていることがトピックといえます。
この搭載によって「リモート・コントロール・パーキング」が強化され、スマホアプリ「My BMW」を用いて、前述の自動駐車を「車外からスマホ操作」で遂行できる機能が追加されています。
新型7シリーズや5シリーズといったハイクラスモデルでのみ採用されてきたため、これを1シリーズにも持ち込んできたあたりは、やはりBMWの新型1シリーズへの意欲が伝わってきます。
こうした超最新といえる運転支援技術の搭載もさることながら、日本市場で先代モデルまで未搭載だったharman/kardon製のHiFiスピーカーシステムの採用や、納車後にオンラインで機能を後付け・更新できるサブスクリプションサービス「BMWコネクテッド・ドライブ・アップグレード」にも対応しています。
といったように、実用的な快適装備も充実しているところから、1シリーズの飛躍ぶりに驚かされます。