ハイブリッド機能を搭載した120、ハイパフォーマンスのM135
日本へ導入される新型1シリーズのラインナップは前述のとおり、エントリーグレードの120、MハイパフォーマンスモデルのM135 xDriveの2種類です。また120には日本でも人気の高い「Mスポーツ」を選択することができます。
120が搭載するパワートレーンは、1.5L直3ターボエンジンに48Vのマイルドハイブリッドシステムを組み合わせており最高出力170ps、最大トルク280Nmを発生します。
ちなみにこれは先代の「118i」の1.5L直3ターボエンジンと比べて馬力で30ps、トルクで60Nmアップとなります。そのうえ、WLTCモード燃費は16.8km/Lと、先代のそれと比べて1Lあたり3.1kmも向上していることにも注目です。
M135 xDriveが搭載するのは、2L直4ターボエンジンで、こちらはノン・ハイブリッドモデルとなります。最高出力は300ps、最大トルクは400Nmと強力ですが、実はこの数値は先代の「M135i xDrive」と比べると6ps/50Nmのパワーダウンが図られています。
一方で燃費性能は0.5km/L向上していますから、より省燃費性が高められたパフォーマンスモデルへ進化した、といえるでしょう。
価格は478万円〜と超戦略的!先代からわずか2万円高。
さて「超進化」を遂げた新型1シリーズ。気になるプライスは、478万円からとなります。
実はこの価格、先代118iの476万円からたった2万円差となります。さらに120 Mスポーツは498万円と、先代118i Mスポーツの516万円よりも18万円低い価格設定となりますから驚くばかりです。
さらにM135 xDriveは698万円と、先代のM135i xDriveと据え置きされていることから、新型1シリーズの価格設定は極めて戦略的といえます。
これまでどおりの扱いやすいボディサイズ、最新世代の内外装、ハイクラスと肉薄する先進装備、驚きのプライス・・・と、新型1シリーズは魅力度をグッと引き上げてきました。
対する競合勢は、年末にフォルクスワーゲン新型ゴルフの登場があり、メルセデス・ベンツのAクラスはフルモデルチェンジが噂されるなど、2024年〜25年の輸入Cセグメントの勢いには今後も目を離せません。
が、新型1シリーズはコストパフォーマンス性に大変優れていますので、ライバル勢の新型登場を待たずに、買い替えの第一候補に挙げて損はないと思います。
BMW 120 主要諸元
●全長×全幅×全高:4370×1800×1465mm
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1460kg
●乗車定員:5名
●パワートレーン:1.5L直3ターボ+モーター
●総排気量:1498cc
●最高出力:115kW(156ps)/5000rpm
●最大トルク:240Nm(24.5kgm)/1500-4000rpm
●システム最高出力:125kW(170ps)
●システム最大トルク:280Nm(28.6kgm)
●駆動方式:FF
●WLTCモード燃費:16.8km/L
●車両価格:4,780,000円
BMW M135 xDrive 主要諸元
●全長×全幅×全高:4370×1800×1450mm
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1570kg
●乗車定員:5名
●パワートレーン:2L直4ターボ
●総排気量:1998cc
●最高出力:221kW(300ps)/5750rpm
●最大トルク:400Nm(40.8kgm)/2000-4500rpm
●駆動方式:4WD
●WLTCモード燃費:12.5km/L
●車両価格:6,980,000円