「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、スバル インプレッサXVだ。

コーナリングは見た目の印象よりも安定している

画像: タイヤ外径が大きくなり加速はマイルドになったが、リニアトロニックCVTがうまく制御して走りに不満はない。

タイヤ外径が大きくなり加速はマイルドになったが、リニアトロニックCVTがうまく制御して走りに不満はない。

やはり225幅の55偏平というサイドウォールの厚みが効いて、サスペンションストロークの初期の突き上げなどをうまく吸収している。また、これだけタイヤが大径だと、バネ下が重さにより乗り味が粗くなっているクルマも見受けられるが、XVの場合はドタバタするという印象はない。

コーナリングではいかにも重心が高そうだし、サスペンションのロアアームがかなり斜めになっていたりして、見るからにグラッとロールしそうな感じなのだが、ロールはかなり抑えられている。試しに限界域での走りもチェックしてみたところ、アンダーステアも出にくく、穏やかに滑り出して、反応は素直だ。このセッティングは、なかなか妙味だと思う。

また、砂浜を少し走ってみたが、200mmのロードクリアランスと大径タイヤの踏破性のおかげで、まったく不安なく走れた(タイトル写真)。これこそXVの醍醐味。同様に雪道などでもその恩恵にあずかれることは間違いないだろう。

インプレッサはハッチバックのスポーツ、セダンのG4に、このSUVのXVとラインナップが広がったが、XVはキャラクターが明快で存在感もある。アイサイト装着車も設定されているし、立体駐車場に駐めないのなら、ルーフレールを装着してもいい。XVの登場で、インプレッサの人気はどう変わるだろうか。

画像: インパネの仕様は基本的にスポーツやセダンのG4と同じ。常時発光式ホワイト照明のメーターやインフォメーションメーターなどを標準装備。

インパネの仕様は基本的にスポーツやセダンのG4と同じ。常時発光式ホワイト照明のメーターやインフォメーションメーターなどを標準装備。

スバル インプレッサXV 2.0i-L アイサイト 主要諸元

●全長×全幅×全高:4450×1780×1550mm
●ホイールベース:2640mm
●車両重量:1390kg
●エンジン:水平対向4 DOHC
●総排気量:1995cc
●最高出力:110kW(150ps)/6200rpm
●最大トルク:196Nm(20.0kgm)/4200rpm
●トランスミッション:リニアトロニックCVT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・60L
●JC08モード燃費:15.8km/L
●タイヤサイズ:225/55R17
●当時の車両価格(税込):246万7500円

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