ボルボ「EX90」、「EM90」、「EX40」、「EC40」、「EX30」に続く第6のBEV(電気自動車)「ES90」の販売が欧州で開始された。セダン、5ドアクーペ、SUV3つの魅力を併せ持つエクスクルーシブなモデル「ES90」は、ボルボで初めて800Vのアーキテクチャーが採用されたモデルでもある。
わずかな動きも見逃さない「置き去り防止機能」を搭載
セーフティ面では、強力なセーフティケージをはじめ、最先端の乗員拘束システム、最適化された変形ゾーンが採用される。アクティブセーフティシステムは、LiDAR 1個、レーダー 5個、カメラ 7個、超音波センサー 12個を含む、高度なセンサー群が目を光らせる。

高度なセンシングを持つ「フルキャビン乗員センシング機能」が置き去りを防止する。
このセンサー群により、人間の視覚を超える視界が実現し、道路上の衝突や危険の回避をサポートしてくれるのだ。また、先進のドライバーを把握し理解するシステムが標準装備されており、ドライバーの注意が道路から逸れていることを検知し、サポートを行ってくれる。
運転中だけでなく、駐車している時のサポートも怠りない。「ドア・オープニング・アラート」は、ドアを開けようとする時に脇を通り過ぎる自転車や歩行者を検知し、「フルキャビン乗員センシング機能」がクルマを離れる時に、大切な人を置き去りにしないようサポートする。このセンサーは、赤ちゃんの小さな呼吸のような0.1ミリレベルのわずかな動きまで検知することができるそうだ。
「ES90」は、2025年3月からオーストリア、ベルギー、チェコ共和国、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、イタリア、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スペイン、スウェーデン、スイス、英国で注文受付が開始された。その他のマーケットは、2025年後半から2026年にかけて順次展開予定するというが、日本でも導入時期は未定だ。