ゼネラルモーターズ・ジャパン(GMジャパン)は2025年3月7日、キャデラックブランドとしては初となる市販BEV「キャデラック リリック」の日本仕様を発表しました。販売は3月8日から開始され、デリバリーは2025年5月以降を予定しています。

日本向けモデルは全車右ハンドル。内装は美しさと先進性を感じる

画像: メーターとインフォテインメント画面が一体化した「33インチアドバンスドカラーLEDディスプレイ」は9K相当の解像度を持つ。

メーターとインフォテインメント画面が一体化した「33インチアドバンスドカラーLEDディスプレイ」は9K相当の解像度を持つ。

一方、車内に乗り込むとその豪華さと新しさ、そしてきめ細かさにに驚かされます。キャデラックでは1997年に日本に導入されたセビルなどに右ハンドル仕様がありました。しかしそれ以降は長らく左ハンドルモデルを日本でも販売してきました。しかしリリックは右ハンドル仕様とすることで、日本での使いやすさを追求しました。

ドライバーズシートに座るとインパネの横幅の2/3ほどを占める湾曲した「33インチアドバンスドカラーLEDディスプレイ」が目に飛び込んできます。これはメーターパネルとインフォテインメントディスプレイを一体化したもので、このデザインも1960年代後半のエルドラドのインパネにインスピレーションを受けています。

画像: シート表皮には「Inteluxe(インタラックス)」を採用。ヘッドレストにはスピーカーが埋め込まれている。

シート表皮には「Inteluxe(インタラックス)」を採用。ヘッドレストにはスピーカーが埋め込まれている。

またインテリアはペーパーウッド(新聞紙を再生して作られた人工素材)を多用し、一見上質なレザーに見えるシートはアニマルフリーのサスティナブル素材「Inteluxe(インタラックス)」が用いられています。さらにドアトリムにはレーザーエッチングバックライトを使ってきらめくような光の動きで車内を彩る「KOMOREBI(こもれび)」と名付けられた演出がなされるほか、インフォテインメントシステムをつかさどるクリスタルのロータリーコントローラーにはローレット加工が施されるなど、車内のどこを見ても気品と高級感を覚える出来映えです。

画像: リアシートは身長180cm弱の男性が座っても頭上、横方向、足元ともに余裕を感じる広さだ。

リアシートは身長180cm弱の男性が座っても頭上、横方向、足元ともに余裕を感じる広さだ。

次に触れておきたいキャデラック リリックの特徴は車内の快適さです。車内空間は3085mmという長大なホイールベースと後席乗員の頭上までを覆うグラフスルーフのおかげで広々としています。とくに後席は数値で見ると座面後端から測るとレッグルームは約100cm、ヘッドルームは約96cmが確保されており、これはクラストップレベルの広さとなります。

またラゲッジスペースは5名乗車時で793L、2名乗車だと1722Lまで拡大できるなど、リムジンとしてもファミリーやレジャーユースにも対応できる懐の深さも兼ね備えているのです。

画像: 荷室空間は広々としている。床下には深めの収納スペースも設けられている。

荷室空間は広々としている。床下には深めの収納スペースも設けられている。

もうひとつ、車内における注目点が静粛性です。エンジン音がないがゆえにロードノイズなどが目立ってしまうBEVでは、車外から入ってくる騒音への対策が大きな課題です。この対策としてフロントとサイドには二重ガラスを、リアガラスは5mm厚の強化ガラスを採用し、ドアシーリングは3重にしたうえでインテリアトリムの裏には吸音材を設けるなど徹底しています。

さらにこれらの騒音対策に加えて、車体の4隅に配置した3軸加速度センサーでタイヤの振動をモニタリングししつつ、車室内のノイズを捉えるマイクセンサーを併用して不快な車外からの騒音を検知すると、AKG製のサウンドシステム(19スピーカー)と連動して騒音を打ち消す次世代のアクティブノイズキャンセレーションも採用しています。

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