韓国ではキャスパーと名付けられたスモールモデル
日本へ再参入した後は、ZEV(Zero Emission Vehicle) のみを販売する方針で、それを貫きとおしているヒョンデモビリティジャパン(HMJ)。ヒョンデ自動車グループは、世界第3位の販売台数を誇る自動車メーカーだが、もちろん、BEVやFCEVだけを販売しているわけではない。PHEVもHEVもあり多種のパワートレーンを持っているが、その中から日本へは、あえてZEVのみ導入しているわけである。これは、この美しい日本の環境を守りたい、という強い想いから来るものだという。
現在のラインナップは、BEVがIONIQ5、IONIQ5N、KONAの3モデル、そしてFCEVのNEXOだが、これに新たに4モデル目のBEV、INSTER(インスター)が加わる。このモデルは韓国ではキャスパーと呼ばれているが、グローバルではインスターの名で販売される。韓国のキャスパーはBEV以外もあるが、日本へは前述したZEVのみという販売戦略のもと、BEV版が導入される。
このヒョンデの最新BEVにひと足先に韓国で試乗したのでその印象を報告する。ちなみにこのインスターの日本導入は2025年前半予定、間もなくである。

インスターの国際試乗会は、韓国 ソウルを中心に開催され、ホテルの地下駐車場に各色が勢揃いした。
コンパクトなボディに想像を超えた秀逸な装備群
ひと目でコンパクトだとわかるインスターのディメンジョンは、全長3825mm、全幅1610mm、全高1575mm、ホイールベース2580mmとなり、Aセグメントサイズである。日本の道路環境や駐車場事情ではかなり扱いやすいと言えるだろう。
エクステリアは、2021年に韓国限定で発売されたキャスパーのICE搭載モデルからデザインを受け継ぎながらも、力強いフェンダーやリアのスキットプレートなどSUVテイストが盛り込まれた。またキャスパーからは、ボディとホイールべースが延長され、室内空間もコンパクトな外観からは想像できない広さが確保されている。
インテリアは、とてもクリーンな印象だ。10.25インチのデジタルクラスター、同じく10.25インチのナビゲーション付きインフォメーションディスプレイが装備される。また前席は左右にウオークスルーも可能で、これは日本では喜ばれるだろう。とくに印象的だったのは、後席の快適な居住空間で大人ふたりが十分に長い時間寛げる広さを持っていた。さらに左右個別でシートスライドとリクライニングができるのも特筆点だ。

インスターが採用するのは現行キャスパー(ICEモデル)のH2プラットフォームをEV専用に進化させ、重量増や全長、全幅延長に対応させたもの。横のスタイルも特徴的。