エネルギー効率の高いNMCバッテリーを採用
搭載する駆動用バッテリーの容量は、標準が42kWh、長距離用として49kWh版が用意される。最高出力は71.1kW(97ps)、長距離用は84.5kW(115ps)、最大トルクはどちらも147Nmとなり、満充電での予測航続距離はWLTP値で標準で300km以上、長距離用で355kmを目標にしている。
最高速度は140km/h(長距離用は150km/h)、0→100km/h加速は11 .1秒(長距離用は10.6秒)というパフォーマンスを有する。駆動は全モデルFWDである。
インスターは、ICE版キャスパーのH2プラットフォームを重量の増大、全長と全幅増加に対応しBEV用に最適化したものとなる。またリチウムイオンバッテリーはリン酸鉄リチウムのLFPではなく三元系正極材NMC(ニッケル・マンガン・コバルト)を搭載している。
これは大きいセグメントのBEVと比べてバッテリーの搭載量が少ないコンパクトカーでもエネルギー密度の高いNMCを採用することで、長い航続距離の確保を可能にするためだ。

KONAと同じくフロントグリルにAC(普通)&DC(急速)充電ポートが用意される。
Aセグメントの枠を超えた充実したADASは魅力
実際に走り出すと、街中のような低速度域でのスムーズな走りが好印象だった。ホイールベースの短いクルマにありがちなひょこひょこするような動きも少なく、ひとクラス上のBEVに乗っているような感覚である。
室内の静粛性も保たれていて会話も弾み、全体的には完成度の高さがうかがえた。高速道路では、ACCをはじめとしたADAS系の制御を確認したが、こちらも実に自然なもの、違和感なく安心して高速走行&ロングドライブが楽しめた。
また走行中、インスターをより際立たせるのがLEDデイタイムランニングライトやピクセルグラフィックのウインカー、テールランプである。これらのインパクトは大きく、可愛らしいデザインに多くのファンができることだろう。さらにIONIQ5やKONA同様、V2L機能も装備されるので、外部デバイスに電力を供給することが可能なのも嬉しい。
ADASは、サラウンドビューモニター、ブラインドスポットモニター、後方駐車衝突回避支援、前方衝突回避支援1.5、車線維持支援、後方クロストラフィック衝突回避支援、ストップ&ゴー機能付きスマートクルーズコントロール、高速道路運転支援1.5、ハイビームアシスト、リアビューモニターなど多くが採用され、クラスの枠を超え充実している。

中央に10.25インチのナビゲーション付きタッチスクリーンを備える。ADASの充実ぶりは3日間の試乗時に確認済み。日本市場へのローカライズも期待できるだろう。