2025年4月29日(イタリア現地時間)、フェラーリは296GTBのスペシャルバージョン「296スペチアーレ(Speciale)」と296GTSのスペシャルバージョン「296スペチアーレA」を発表した。

エクステリアはより過激に。インテリアは軽量化を図る

画像: 296スペチアーレのコクピット。シンプルかつレーシーにまとめられている。

296スペチアーレのコクピット。シンプルかつレーシーにまとめられている。

電子制御システムやサスペンションのセットアップ、タイヤなどもブラッシュアップされ、スペチアーレは動的性能を際立たせ、限界域で走行したときも予測可能な挙動を確保している。ブレーキのABS エボは最新世代となり、あらゆる路面やグリップ状況でブレーキングの正確性と再現性を高めている。サスペンション設定の変更で,車高は296GTBより5mm下がり、コーナリング時の最大ロール角が13%減少している。

エクステリアはベース車より過激なスタイリングとなった。フロントボンネットは、より大きく波打った印象となり、その下にはスプリッターが吊り下げられている。これによりエアインテークも拡大された。サイドビューでは、ダークカラーのルーフがベース車のテーマだった「フライング ブリッジ」を強調している。リアセクションでは左右に突き出したサイドウイングが特徴的だ。テールランプのデザインもベース車とは異なる。

画像: 296スペチアーレAのコクピット。

296スペチアーレAのコクピット。

インテリアはフェラーリの最新世代スペシャルバージョンと同様の哲学で、ベース車よりシンプル化されている。カーボンファイバーとアルカンターラを多用して軽量化を図り、アルミニウムも幅広く採用して、シンプルでレーシーにまとめられている。

カーボンファイバー製ブロックで構成されたドアパネルや、剥き出しの留め具類、スポーティな形状となったシフトゲートなど、スペシャルバージョンらしい設えとなっている。またスペチアーレAには、トノカバーへの気流を促進するヘッドレスト フラップと、シート背面のトリムが備わっている。

ボディカラーでは、スペチアーレのために鮮やかなグリーン「ヴェルデ ニュルブルクリンク」が特別に開発された。スペチアーレAのローンチカラーは、「ロッソ ディーノ」と呼ばれるレッドだ。いずれもストライプやゼッケンを入れるリバリーも設定されている。

なお、ここで紹介している内容はすべて本国イタリア仕様のもので、日本仕様に関しては現段階ではアナウンスされていない。とはいえ、遠くない将来に日本に導入されることは間違いないだろう。

画像: 左が296スペチアーレA、右が296スペチアーレ。現段階では日本仕様に関してはアナウンスされていない。

左が296スペチアーレA、右が296スペチアーレ。現段階では日本仕様に関してはアナウンスされていない。

フェラーリ 296スペチアーレ<スペチアーレA> 主要諸元

●全長×全幅×全高:4625×1968×1181mm
●ホイールベース:2600mm
●換装重量:1410kg<1490kg>
●エンジン:120度V6 DOHCツインターボ+モーター
●総排気量:2992cc
●エンジン最高出力:515kW(700ps)/8000rpm
●エンジン最大トルク:755Nm/6000rpm
●システム最高出力:648kW(880ps)
●トランスミッション:8速DCT
●駆動方式:ミッドシップRWD
●燃料・タンク容量:プレミアム・65L(リザーブ10L)
●最高速度:330km/h以上
●0→100km/h加速:2.8秒
●0→200km/h加速:7.0秒<7.3>
●タイヤサイズ:前245/35ZR20、後305/35ZR20

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