先進の電動化テクノロジーを採用した多彩なラインナップ
シトロエンのミッドサイズSUV「C5エアクロス」が第二世代へと進化を遂げた。最大のポイントは、新STLAミディアム プラットフォーム採用による電動化の推進だ。具体的には、パワートレーンが48V MHEV(マイルドハイブリッド)とPHEV(プラグインハイブリッド)、BEV(電気自動車)となり、ガソリンのみのモデルは存在しなくなった。

BEV「ë-C5エアクロス」。97kWhバッテリー搭載車の航続距離は422マイル(約675.2km)。
車名としては、48V MHEVが「C5エアクロス ハイブリッド」で、PHEVが「C5エアクロス プラグインハイブリッド195」、BEVが「ë-C5エアクロス」となる。
「C5エアクロス ハイブリッド145」は、48Vのテクノロジーによる新世代の最高出力136hpの3気筒1.2Lターボと12hp(ピーク時28hp)の電動モーターの組み合わせとなる。しかも、この電動モーターは、新型6速ë-DCS6デュアルクラッチオートマチックギアボックスに統合されるため燃費の効率がよく、燃料満タンでの航続距離はWLTPモード(以下同)で559マイル(約894.4km)を達成している。
「C5エアクロス プラグインハイブリッド195」は、最高出力150hpの4気筒1.6Lターボと125hpの電動モーターとの組み合わせだ。システム最高出力は95hpで、電動モーターは「145」と同じく新型7速ë-DCS7デュアルクラッチオートマチックギアボックスに統合される。
パフォーマンスは、EV走行距離が53マイル(約84.8km/前モデル比33%増)で市街地走行では62マイル(99.2km)以上となる。また、燃料タンクの容量を前モデルより28%増やした55Lとしたことにより、高速道路での航続距離も伸びている。

電動化路線を邁進するシトロエン。新しい「C5エアクロス」からガソリンのみのモデルは姿を消した。
「ë-C5エアクロス」には、最高出力210hpの標準パワー用73kWhバッテリーと230hpの ハイパワー用97kWhバッテリーのふたつが用意される。前者の航続距離が323マイル(約516.8km)で後者の航続距離が422マイル(約675.2km)となる。
ドライブモードは、ノーマル、エコ、スポーツの3つが設定されている。ノーマルは出力の70%程度を使い、エコは暖冷房の機能や出力を抑え、スポーツは100%の出力を引き出す。