パワートレーンはハイブリッドとPHEVのみに

RAV4 COREのインテリア。
インテリアは、「知能化」「多様化」を人を中心とした内装デザインで表現した。低重心化したインパネで見晴らしの良い視界で運転のしやすさを提供し、スマートフォンやデジタルデバイスを中心に機能を再レイアウト。さらに、モダンかつシンプルに構成して使いやすさを追求した各収納や機能が特徴的だ。
全長4600×全幅1855×全高1680mm、ホイールベースは2690mmというサイズは、従来型より車高が5mm低いだけで、あとはまったく同じだ。それでいながらラゲッジスペースは従来型より16L拡大した749Lとしている。
パワートレーンは、PHEVとHEVのみになった。2.5Lの直4 ダイナミックフォースエンジンとモーターという組み合わせは基本的に従来型と同じだが、進化した第6世代のハイブリッドシステムは、フロントアクスルへのシリコンカーバイド半導体の採用や電池の大容量化などにより、EV航続距離を従来型の95kmから150km(開発目標値)にまで延伸した。4WDはE-Fourを採用している。

2.5Lの直4 ダイナミックフォースエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステム。
また新型RAV4では、ウーブン バイ トヨタで開発を進めているソフトウエアづくりプラットフォーム「Arene(アリーン)」を初採用し、SDV(ソフトウエア ディファインド ビークル)の開発を本格化する。トヨタの考えるSDVとはエンターテインメントや利便性だけでなく、「安全・安心」「交通事故ゼロ」の未来を目指している。
そこで新型RAV4では、カスタマイズ可能なホーム画面でユーザーひとりひとりに合わせた操作性を向上した新世代マルチメディアを採用。さらに先進機能の改良・追加で進化した最新のトヨタ セーフティセンスも搭載している。
新型RAV4は、今後グローバルに180以上の国と地域のさまざまなユーザーに向けて順次発売される予定だ。日本での発売も前述のように2025年度内とされ、パワートレーンのスペックや装備などの詳細は発表されていない。まずは、続報を楽しみに待つことにしよう。

発表会場には歴代モデルも展示された。右端は1989年の東京モーターショーに出品されたコンセプトカーの「RAV-FOUR」。