最新型は8.5世代目となっている世界的ベストセラー車・VWゴルフ。初代モデルは1975年3月から日本への導入が開始され、今年で50周年を迎える。ここでは、その半世紀の足跡を辿った「VW ゴルフ クロニクル vol.1」(2025年2月25日発売)から、モーターマガジン誌1984年3月号で取材した二代目モデルの日本での初取材試乗記事より、その抜粋した内容をお届けしよう。また三代目ゴルフおよび四代目ゴルフを取り上げた「VW ゴルフ クロニクル vol.2」(2025年5月28日発売)も刊行されたので、こちらもよろしくお願いいたします。

軽快さはそのままに、一回り大きく、一段と高品質に変身した西独製「国民車」

1983年夏、「ゴルフからゴルフヘ」という名スローガンで新型ゴルフが発表されたが、日本仕様車はようやく、1984年の4月中旬から発売されることになった。日本仕様の新型ゴルフは、大別すると1.8Lのガソリンモデルと1.6Lのディーゼルモデルの2種に分けられる。

画像: ガソリンモデルの「Ci」は最新の機械式フューエルインジェクションを採用しているが、排ガス対策のため、現地のキャブ仕様と同等の出力値になっている。

ガソリンモデルの「Ci」は最新の機械式フューエルインジェクションを採用しているが、排ガス対策のため、現地のキャブ仕様と同等の出力値になっている。

ガソリンモデルの中心は「Ci」で、2ドアまたは4ドア、MTまたはAT、右または左ハンドルが選定できるワイドチョイス化が注目される車型。これの高グレード版が「GLi」で、こちらは4ドア、AT、右ハンドルのみに限定した仕様である。

画像: ディーゼルモデルの「C」。JP型ディーゼルは1.6Lとしては異例なほどの高回転型で、54PSを4800rpmという回転数で得ている。フューエルコンサンプションも良好で、60km/h定置走行で28.8km/Lをマーク。

ディーゼルモデルの「C」。JP型ディーゼルは1.6Lとしては異例なほどの高回転型で、54PSを4800rpmという回転数で得ている。フューエルコンサンプションも良好で、60km/h定置走行で28.8km/Lをマーク。

ディーゼルモデルの中心は“C”で、やはり2ドアまたは4ドア、MTまたはATが選べるが、右ハンドル限定。高グレード版の「GL」は4ドア、AT、右ハンドルのみといった仕様だ。

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