エレガントな造形のブリスターフェンダーは空力特性を向上
新設計のボディは、ロー&ワイドなウエッジシェイプを基調に、ミッドフレームウインドウを設定。グラスtoグラスのラウンドキャノピーや徹底したフラッシュサーフェス処理などで優れた空力特性(CD=0.29)を実現している。
先代までのリトラクタブルランプは廃され、プロジェクターランプとフォグランプ一体のヘッドランプを採用。エレガントな造形のブリスターフェンダーは、ホイールアーチの前後にストレーク(整流カバー)を一体化した形状とし、空力特性を向上させている。

いい意味でスバルらしくないスタイリングを持つアルシオーネSVX。徹底したフラッシュサーフェスしょりは先代と同じくCD=0.29を達成。
ジェット戦闘機のキャノピーを連想させるSVXのグラスtoグラスのラウンドキャノピーは、空力的にも、デザイン的にも魅力的なモチーフだ。この部分は生産性の問題や、保安基準の対応が難しいことだったが、スバルは数々の困難な問題を解決し、完成度の高いラウンドキャノピーを実現している。キャビン外面にピラーを露出させないヒドゥンピラーと曲率の大きな3次元曲面ガラスなどを採用し、スムーズなラウンドキャノピーとなった。
リアを見るとLEDハイマウントストップランプ内蔵・空力処理デザインの樹脂製エアロテールデッキが目を引く。ここは樹脂成型の一体構造を採用することによって、メタル成型では不可能な複雑な形状の成型を実現。リア回りの空力特性を向上させている。リアワイパー、熱線入りヒーテッドドアミラーによる後方視界確保の配慮がされているのもポイントだ。タイヤはスポーティな走りに寄与するこことはもちろん精悍さを強調する225/50R16 92Vサイズとなった。(GTメモリーズ14 アルシオーネ/アルシオーネSVX」より抜粋)
アルシオーネSVXバージョンL主要諸元
●全長×全幅×全高:4625×1770×1300mm
●ホイールベース:2610mm
●車両重量:1620kg
●エンジン:水平対向6 DOHC
●排気量:3318cc
●最高出力:240ps/6000rpm(ネット)
●最大トルク:31.5kgm/4800rpm(ネット)
●トランスミッション:電子制御4速AT
●駆動方式:4WD
●10モード燃費:7.0km/L
●車両価格(当時):399.5万円