2025年6月17日、日産自動車(以下、日産)は第3世代となる新型「リーフ(LEAF)」をグローバル向けに発表した。なお日本仕様に関しては、発表時期も含めて現段階ではアナウンスされていない。
バッテリー容量は2種類を設定。効率アップの新技術も投入

横に広がるフローティングデザインにより、落ち着いたミニマルな雰囲気を演出したインパネ。シフターはプッシュボタン式を採用。
ラゲッジスペースは、北米と日本仕様はリアシートを立てた状態で最大420L(VDA)、欧州仕様は独自のトランク構造により最大437Lを実現した。パワーテールゲートも設定し、一部の仕様ではルーフレールも装備して、アクセサリーのクロスバーを装着することも可能だ。
また、日産車として初めて、電子調光技術によりガラスの透明度を変えることで室内に入る光の量をボタンひとつで調整することができる、調光パノラミックガラスルーフを採用。一部のグレードにはBOSE パーソナルプラスのプレミアムオーディオも装備している。
パワートレーンには、モーター/インバーター/減速機を一体にした新開発の3-in-1 EVパワートレーンを採用し、従来型より10%小型化された。さらに、新しい高剛性モーターマウントにより、モーターの振動を従来比で75%低減。また、日常の運転の安心感を高めるために、一部地域では、前方車両との距離を自動調整する「インテリジェント ディスタンスコントロール」も搭載している。
駆動用の液冷式リチウムイオンバッテリーは52kWhと75kWhの2種類が用意され、パワースペックは、前者が最高出力130kW(174hp)/最大トルク345Nm、後者が160kW(214hp)/355Nmを発生する。車載充電器(OBC)から発生する熱を利用してバッテリーを効率的に加温するなど、クルマ全体の冷熱システムを一括制御するエネルギーマネジメント システムも搭載しており、特に寒冷時の回生性能を向上させることができる。