1950年の誕生以来、多くの人々に親しまれてきた「ワーゲンバス」。そのDNAを色濃く受け継ぎながら、BEV専用モデルとして生まれ変わったのがID. Buzzだ。唯一無二のスタイルに、快適な走りと広大な室内空間を持つのが特徴。ついに日本上陸を果たしたその魅力に迫る。(撮影:永元秀和)

ノスタルジーと先進性が融合した新しいミニバンのアイコン

画像: ID.シリーズに共通するシンプル&クリーンなインパネは、ホワイト×グリーンの内装色でポップな印象。MIB4を搭載した12.9インチのタッチスクリーンはその下側に用意されたタッチスライダーで音量と温度を操作する。

ID.シリーズに共通するシンプル&クリーンなインパネは、ホワイト×グリーンの内装色でポップな印象。MIB4を搭載した12.9インチのタッチスクリーンはその下側に用意されたタッチスライダーで音量と温度を操作する。

その姿を目にした瞬間、自然と気分が高揚する。運転席のドアを開けて乗り込めば、外装と調和したポップで遊び心のあるインテリアが迎えてくれる。広大な室内空間はひとりで乗っていると少し寂しくなるほど。だが、家族や友人と乗るシーンを想像すれば思わず笑みがこぼれる。

インテリアの質感や配色の工夫も光る部分で、ホワイトをベースとしながらシートやトリムに配されたカラーアクセント(試乗車はグリーン)がキャビン全体に明るさと一体感を与えている。

日本導入モデルはノーマルとロングホイールベース(以下、LWB)の2タイプ。前者が6人乗り、後者が7人乗りとなる。大きな違いはボディサイズだが、座席のレイアウトや装備も異なるので、用途に応じて選ぶことになる。なお、LWBは3列目や荷室の広さ、利便性、積載性にもさらなる余裕があるため、ファミリーユースだけでなく、アウトドア需要など幅広い層にフィットするはずだ。

搭載する電動パワートレーンは最高出力286ps、最大トルク560Nmの電気モーターで後輪を駆動。BEV専用のMEBプラットフォームに搭載されたリチウムイオン電池は、Proが84kWh、LWBが91kWhで、航続距離はWLTCモードでそれぞれ524km、554kmを誇る。

全長は4715mm(LWBは4965mm)で、日本で一番売れているミドルサイズミニバンのトヨタ ノア/ヴォクシー(4695mm)とほぼ同等。一方、全幅は1985mmとアルファード(1850mm)をも上回るサイズだ。やや特殊なサイズ感ではあるが、BEVならではの低床・低重心パッケージングによって、室内空間は驚くほど広く感じられる。

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