1950年の誕生以来、多くの人々に親しまれてきた「ワーゲンバス」。そのDNAを色濃く受け継ぎながら、BEV専用モデルとして生まれ変わったのがID. Buzzだ。唯一無二のスタイルに、快適な走りと広大な室内空間を持つのが特徴。ついに日本上陸を果たしたその魅力に迫る。(撮影:永元秀和)

日本初のBEVミニバンとして唯一無二の存在感を放つ

画像: アイコニックな見た目やツートーンのカラーリングは山や海といった自然の中が似合う。このクルマで旅に出たくなってしまうのはなぜだろうか。機会があれば、どこか遠くへとロングドライブもしてみたい。

アイコニックな見た目やツートーンのカラーリングは山や海といった自然の中が似合う。このクルマで旅に出たくなってしまうのはなぜだろうか。機会があれば、どこか遠くへとロングドライブもしてみたい。

BEVならではの利点として、エアコンや電源をエンジン始動なしで使えるため、キャンプや車中泊との親和性も高い。また、室内の高さ方向にも余裕があり、工夫次第でベッドルームのような使い方も可能だ。これは移動手段を超えて「過ごす場所」としての価値を持つ空間とも言える。それこそがID.Buzzの真骨頂となるのかもしれない。

フォルクスワーゲンの最新モデルとして、運転支援機能も抜かりない。トラベルアシストやレーンアシストに加え、アラウンドビューカメラやパークディスタンスコントロールなども標準装備する。加えてLWB仕様ではマトリックスLEDヘッドライトやリラクゼーションシート(前席)、Harman Kardonプレミアムサウンドシステムなど、さらに上級な装備が用意されているのもポイントだ。

機能面ではゴルフ8.5と同じMIB4システムと12.9インチの大型タッチスクリーンを採用し、フォルクスワーゲン車に共通する直感的なタッチインターフェースや、スマートフォンと親和性の高いコネクテッド機能も魅力。移動中もナビや音楽、各種情報へのアクセスがスムーズに行える。

日本市場において、3列シート&スライドドアを備えるBEVはID.Buzzが初めての存在となる。それは「ミニバン×BEV」いう新たな選択肢を提示するだけでなく、その唯一無二のスタイルと懐かしさを感じさせるデザインによって、きっと一目惚れ=デザイン買いする人も続出だろう。事実、すでに初期ロット生産分は完売とのこと。

当初の予定では、7月下旬納車と謳っていたから、そろそろ早い人は納車が始まる頃だろうか。取材時も道行く人が驚く様子だったり、停車時に写真を撮って良いか尋ねられたりもした。見た目による注目度は間違いなく抜群だ。かつて「黄色いビートルを見かけたら幸せになる」なんて都市伝説のような話があったが、街中でID.Buzzを見かけたら、不思議と幸せな気持ちになりそうだ。

令和のワーゲンバスがいよいよ日本の道を走る。かつて暮らしと旅の象徴だったタイプ2のスピリットを継いだID.Buzzは、きっとこれからの時代も人々と移動に寄り添う存在となってくれるだろう。

Motor Magazine編集部員による試乗動画はこちら↓

画像: Motor Magazine編集部員がID.Buzz Proを解説。動画で見た目の良さと室内空間の広さをご覧あれ!- YouTube youtu.be

Motor Magazine編集部員がID.Buzz Proを解説。動画で見た目の良さと室内空間の広さをご覧あれ!- YouTube

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フォルクスワーゲン ID.Buzz Pro 主要諸元

全長:4715mm
全幅:1985mm
全高:1925mm
ホイールベース:2990mm
車両重量:2550kg
パワーユニット:モーター
駆動用バッテリー:84kWh
駆動方式:RWD
乗車定員:6名
車両価格:8,889,000円

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