1950年の誕生以来、多くの人々に親しまれてきた「ワーゲンバス」。そのDNAを色濃く受け継ぎながら、BEV専用モデルとして生まれ変わったのがID. Buzzだ。唯一無二のスタイルに、快適な走りと広大な室内空間を持つのが特徴。ついに日本上陸を果たしたその魅力に迫る。(撮影:永元秀和)

BEVならではの静粛性と安定感が生む快適なドライブ

画像: ヘリテイジと未来感が融合した見た目は走行中でもインパクトも抜群。200V普通充電とCHAdeMO急速充電が可能。受電能力が向上しているのもポイントで、150kW急速充電にも対応する。

ヘリテイジと未来感が融合した見た目は走行中でもインパクトも抜群。200V普通充電とCHAdeMO急速充電が可能。受電能力が向上しているのもポイントで、150kW急速充電にも対応する。

走り出してまず感じるのは、見晴らしの良いドライビングポジションと良好な見切り。2990mmの長いホイールベースと約2mの全幅は狭路で気を使うものの、取り回しは想像するよりも良好だ。

それよりも、低重心による安定感と、後輪駆動らしい蹴り出し感のあるフィーリングが相まって、重量を感じさせない軽快な走りを見せてくれたのは意外だった。

確かに2.5トンの車重ゆえに加速は穏やかだが、高重心になりがちなミニバンでありながら、コーナーやレーンチェンジでも姿勢の乱れが少なく、安心感は高い。ハンドル操作に対する応答も素直で、運転していてストレスが少ないのもポイント。電動パワートレーンの静粛性と相まって、同乗者にも優しい印象を与える。

Cd値0.285(欧州仕様)という空力性能の高さも手伝い、巡航中も風切り音やロードノイズは抑えられている。BEV特有の静かさが際立ち、リラックスした移動時間を提供してくれる。これなら高速道路でのクルージングだって車内での会話も自然と弾みそうだ。

6人乗り仕様は2-2-2のシートレイアウトで、2列目は左右にアームレストを備えたキャプテンシートを採用。3列目へのアクセスもスムーズだ。各席のスペースも十分で、身長180cmの大柄な体型でも窮屈さは感じないどころか余裕があるのはさすがだ。

ラゲッジルームは3列目シートを前倒し、または取り外すことで広大なフラットスペースが出現。荷室容量は最大2123L(LWBは2469L)となる。

多彩なシートアレンジはもちろんだが、運転席と助手席の間に設置された取り外し可能な収納ボックスや、荷室の使い勝手を高めるマルチフレックスボードなども備えているので、「使えるミニバン」としても実用性は極めて高い。

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