第3回はハッチバックの「eTSIスタイル」

150ps仕様のMHEVエンジンと4リンク式リアサスペンションを備え、スポーティな乗り味と快適性を両立する「eTSIスタイル」。コンパクトなサイズによる取りまわしの良さや、最新インフォテインメントの使いやすさなど、日常と走りを高次元で両立する「ちょうどいいゴルフ」だった。
これまで、ゴルフヴァリアントの「R」と「eTSIアクティブ」を取り上げてきた本企画。第3回となる今回は、ハッチバックの「eTSI スタイル」に試乗した。現行ゴルフのラインナップは、ハッチバックもヴァリアントも搭載するパワートレーンによって1.5L直列4気筒ターボ+MHEV(2種類あり)のeTSI系と2Lの直列4気筒ディーゼルターボのTDI系で分かれ、それぞれ装備や見た目の違う、アクティブ(ベーシック/アドバンス)、スタイル、Rラインの3つのタイプを用意する。
eTSIスタイルは、eTSIアクティブと同じ1.5L直列4気筒ターボ+MHEVながら、150psの高出力仕様を搭載。さらに17インチホイール、4リンク式リアサスペンション、マイクロフリースの専用シートなど、より上質かつスポーティな仕立てとなっている。
ヴァリアントとハッチバックの違いをあらためて説明すると、ボディサイズはヴァリアントが全長4640×全幅1790×全高1485mmに対して、ハッチバックは4295×1790×1475mmで全長差が345mmある。その差はホイールベースで50mm、残りの295mmは後のオーバーハングによるものだ。
そのためヴァリアントから乗り換えると、まるで別のクルマのような軽快さ。全長が約35cm短くなったことで取り回しは格段に向上。キビキビとしたハンドリングに、「Cセグメントの王者」としての資質が随所に感じられる。