フェラーリは2025年9月9日(現地時間)、最新のスーパーカーとなる「849 Testarossa(テスタロッサ)」と、そのオープントップモデル「849 Testarossa Spider(テスタロッサスパイダー)」を発表した。SF90ストラダーレとSF90スパイダーの後継として、マラネッロのエンジニアリングとデザインが到達した新境地であり、過去への敬意と未来への大胆な挑戦が凝縮されている 。

フェラーリ史上最強! V8ツインターボ×3モーターで1050ps発生

画像: 幾何学的なラインとワイドなスタンスが圧倒する、846テスタロッサのフロントマスク。

幾何学的なラインとワイドなスタンスが圧倒する、846テスタロッサのフロントマスク。

フェラーリが発表した新世代モデル「849テスタロッサ」は、1980年代に登場した伝説の「テスタロッサ」の精神を継承しつつ、現代の技術で進化を遂げたスーパーカーだ。

今回はクーペに加えて、史上初の市販オープントップ仕様「849テスタロッサスパイダー」も同時にラインナップされ、ブランドの新たな時代を象徴する存在となっている。

「テスタロッサ」という名はイタリア語で“赤い頭”を意味し、往年の赤いカムカバーを想起させる。フェラーリはこの名を冠する新モデルに、単なるノスタルジーではなく「未来のスーパーカー像」を込めている。

画像: オープンエアを楽しむことができる849テスタロッサスパイダー。

オープンエアを楽しむことができる849テスタロッサスパイダー。

849テスタロッサの最も注目すべき点は、その圧倒的なパワーユニットにあるだろう。国際的な賞を何度も受賞した3990ccのV8ツインターボエンジンは、全面的な再設計を経て、最高出力はSF90シリーズから50ps向上した830psにまで達している。

これに合計220psを発生する3基の電気モーターが組み合わされ、システム全体で驚異の最高出力1050psを誇る。この数値はフェラーリのプロダクションモデルにおける新記録であり、内燃機関と電動化の完璧な融合を証明するものだ。

最高速度は340km/h!効率面でも「最強」を狙う

このパワーユニットは高電圧バッテリーとインバーターを介して統合制御され、エンジンとモーターの出力を最適に配分する。結果として、0-100km/h加速は約2.8秒という驚異的な性能を誇り、最高速度は340km/hに達する。

画像: 3990ccのV8ツインターボエンジン単体の最高出力は830ps。

3990ccのV8ツインターボエンジン単体の最高出力は830ps。

電動化のメリットは単なる加速力の強化だけではない。フロントモーターが前輪を駆動することで事実上の4WD化を実現し、路面状況を問わず安定したトラクションを確保。

さらにリアのモーターは加速時のブーストや回生制御に寄与し、パワフルでありながら効率的なドライブフィールを生み出す。

膨大な出力を支えるため、シャシには新設計のアルミニウムフレームを採用。従来比で剛性が大幅に高められ、スパイダーにおいても補強を加えることでクーペ同等のハンドリング性能を確保している。

サスペンションは電子制御ダンパーを備えたダブルウィッシュボーン式で、走行モードに応じて瞬時に減衰力を切り替える。街中では快適性を、ワインディングやサーキットでは卓越したスタビリティを提供する。

また、最新世代の電子制御システム「サイドスリップコントロール」や電子制御ディファレンシャルが導入され、1000ps超級のモンスター性能を誰もが安全に引き出せるよう設計されている。

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